いくつもの名前、入り乱れる想い、さまざまな表情――超大国に征服された国で暮らす、『コードギアス』の登場人物たちは、いくつもの見えない仮面を身につけている。その仮面を使い分け、ときに力で、ときに言葉で、自分の目指す場所へと突き進む。廃嫡された皇子ルルーシュが、巨大な帝国を倒すためにとうとう自分だけの軍隊「黒の騎士団」を立ち上げた! その劇場犯罪的な登場があまりに衝撃的。シリーズのターニングポイントとなる8話から10話を収録。とくに10話の大迫力のナイトメア戦にメカ好きはたまらないはず。ひとりで観るときはカッコよさに酔いしれて、みんなで観るときはツッコミながら楽しめる。いま一番豪快なアニメ。(志田英邦)
千住曙町と日の光
★★★★☆
マンガの魔女(CLAMP)を共犯者とし、修羅の道を行き、アニメの芭蕉にしてマンガの神様に全力で挑む、神の定石を滅ぼす作品。
是(旧虫プロ)を矢立の肇としてから、「あらたふと青葉若葉の日の光(サンライズ)」らが見せ付ける天溟の調べは、全てを魅了する。
そして、松尾芭蕉『奥の細道』の一節「是を矢立の初めとして、行く道なほすすまず」(矢立肇)に、新たに続く先駆けは、与謝蕪村(本姓・谷口)の句「さみだれや大河を前に家二軒」(大河内)なり。
汝らこそ、時代が違えど紛れもない、手塚治虫の好敵手。
※「あらたふと青葉若葉の日の光」松尾芭蕉『奥の細道』の句。
※与謝蕪村 姓は谷口のち与謝。名は信章。蕉風への復古を唱え、やがて天明俳諧の中心となる。
学園シーンの中にも緊張感
★★★☆☆
コードギアスの魅力の一つは人型ロボット兵器の戦闘物でありながら、学園物の要素も楽しめるところである。主人公は正体を隠して戦っており、普段は学生として生活している。前編では生徒会副会長と黒の騎士団のリーダー「ゼロ」の二重生活であったが、R2ではルルーシュの学生生活はブリタニアから監視されており、ドタバタの学園シーンの中にも緊張感が同居している。
総集編としては合格点
★★★★★
本来、25話分を約120分にまとめるのは
物理的に不可能な訳ですから、
総集編製作とは本当に至難の業です。
ルルーシュ視点で描かれた本作は
本編を見ていないと
内容が理解出来ないと思いますので
ファン向けのコレクターズアイテムですね。
一部新アフレコと新EDを収録しているので
スタッフの頑張りは評価したいです。
本編を全て見た人向け
★★★★★
25話を2時間に編集しているので話の展開はやや急ですが、ルルーシュを中心にシャーリーとロロがピックアップされていて新録ナレーションもあります。
まず最初に最後のネタバレがあるので、コードギアスを見たことがない人は総集編を最初に観ない方がいいです。
最初の1話から順に観た方が絶対に面白いです。
最後まで観た事のある人にとっては、物語の間のキャラの心情も語りによって補完されていてオススメだと思います。
何よりキャラクターデザインの木村貴宏さんの描き下ろしEDイラストは必見です。
色々なキャラが満遍なく描かれていて、本編を補完しているもの、もしルルーシュがあのまま皇族として育っていたら…?というif展開のようなイラストなど計9枚あります。
これを見て買ってよかったと心から思いました。
過大評価→商業臭さ丸出しアニメに
★★★☆☆
1期は面白かったと思いますが、そんなにヒットするとは思いませんでした。谷口監督は好きでしたが、R2でがっかりしました。
サンライズのロボットものという分類でガンダムのような期待をした人もいるでしょうが(これが過大評価の一番の原因)
メカニックは正直ダサい(個人的意見ですが)
何を勘違いしたのか、日曜日夕方5時に続編が放送されて視聴率1.4%を出したりしましたが
この作品は結局はオタクたちにしかウケません。だいたいR2は内容がひどすぎる。
後に商業臭さが出始めて、さらに残念な作品になりました。
しかし、批判ばかりの私ですが、毎週見ていました。つまらない、とは思いますが、少なからず魅力的な作品だったと思います。