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衣食足りて

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 河出書房新社
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単なる懐古趣味ではないのはわかります。 ★★☆☆☆
山口瞳氏の文章、確かに味があるのはわかりますが、初出から30年を経た雑誌記事ですからねえ。

雑誌記事がやっつけ仕事とは言いませんが、肩の力を抜いて書いていることは事実でしょうし、本人もまさかこんな形でまた世に出すことは「想定外」なのでは?時事ネタが多いし。

氏のコアなファンなら読んでもいいかも、ですが。
『向学心に燃えているナマケモノ』 ★★★★☆
 河出書房新社による山口瞳さんの単行本未収録エッセイ集は第6弾になるのだろうか? さすがに、ここまでくると「なるほど、山口さんが生前、単行本に収めなかったわけだ」とわかるような作品が多い。なんつうか、やっつけ仕事というか。ウィスキーの飲み方なんていう20頁を超える比較的長文のエッセイにしても、資料を元に書き殴ったという感じも受ける。それと野球に関する話題がやはり多かった。

 でもね、やっぱり山口さんの文章はいいな、と思うところはある。例えばこんなところ。

 「私は、礼儀作法というものは、この虚礼のうえでどれだけのイキが通わせられるかという、ひとつの真剣勝負であるような気がしている。虚礼のうえに、つまり、虚しさのうえに、どれだけの人間らしさが乗せられるかという営為だと思っている」(『嘘』p.197)

 心に染みてくるような内容の文章もあるし、文章の呼吸が整っているところはさすがとしかいいようがない。
昭和の風景が甦る。 ★★★★★
男性自身の未収録「7作」他、朝日新聞、GOROなどに掲載された作品が収められている。短編小説の未収録作品については次の機会を待ちたいが、本作品集も礼儀作法、プロ野球、流行、風俗など内容は盛沢山。会社人=社会人という意識がともすれば希薄な今日にあって、懸命に生きたこの作家の「語り」は貴重という他はない。