うづまき管だより
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歌人 光森裕樹の2010年~2012年の短歌を128首収めた第二歌集。
短歌総合誌や文芸誌などに発表した連作12篇と、新たに書き下ろした連作2篇を収録。
【 収録歌抄 】
めぐすりをみぎめひだりめつかひわく 夏来たりなばもうひとつ来よ
窓の外に映るランプがほんたうであるかもしれず確かめにゆく
ポタージュも水平線が描く弧とひとしく反るか顔よせて見る
エレベーターにちらばつてゐるはなびらを浮かせるために押す地上階
静脈をしなやかな根とおもふとき背中に生やすなら葡萄の木
【 収録作品 】
・「水を焼く」 …「短歌」 2010-6
・「うづまき管だより」 …「短歌往来」 2011-2
・「落ちうる場所で」 …「文藝春秋」 2011-3
・「四月を破る」 …「短歌」 2011-4
・「一ダースほどの青い目薬」 …「歌壇」 2011-5
・「ひとづてのかたち」 …「短歌」 2011-6
・「あの日、猫になるまで」 …「詩客」 2011-7-15
・「たらしむるもの」 …「毎日新聞」 2011-7-16
・「バターとウィスキー」 …「短歌研究」 2011-10
・「耳鳴りとMs.Greenwichと」 …「短歌」 2011-11
・「Ferris wheels in the coffee mill」 …「弦」 2012-4
・「背中の葡萄」 …「歌壇」 2012-6
・「神肴を拒む」 …書き下ろし
・「飛ぶための重さ」 …書き下ろし
・あとがき