鈴を産むひばり
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歌人 光森裕樹の第一歌集『鈴を産むひばり』(第55回 現代歌人協会賞受賞)の電子書籍版。
第54回 角川短歌賞を受賞した連作「空の壁紙」を中心に、1998年~2010年の短歌を314首収める。
【 収録歌抄 】
ゼブラゾーンはさみて人は並べられ神がはじめる黄昏のチェス
六面のうち三面を吾にみせバスは過ぎたり粉雪のなか
あはせ鏡のうちなるごとき街路樹のひとつすなはちすべてに触れゐつ
ドアに鍵強くさしこむこの深さ人ならば死に至るふかさか
致死量に達する予感みちてなほ吸ひこむほどにあまきはるかぜ
【 収録作品 】
I
・「鈴を産むひばり」
・「迷路図の鰐」
・「遠心力と揚羽蝶」
・「秋夜に仔犬」
・「猫、あかね雲」
II
・「Umlaute im November」
・「野あざみの」
・「なんのはなたば」
・「黄金の馬脚」
・「狂はない時計」
・「TimelimiT」
III
・「君との間に自転車を」
・「水と付箋紙」
・「あゆたや」
・「水銀の血」
・「冬の便箋」
・「星を喰ふ星」
・「空の壁紙」
・「さみづに濁る」
・「風のうはずみ」
・「検索窓は雪明かりして」
・「ああ苦しいとみんな云ふから」
・「雷龍に乗る」
・「斯くて冬」
・「火の曜日みづの曜日」
・「あまきはるかぜ」
・あとがき
・電子書籍版について
・初出一覧