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あどけない熱 (ディアプラス文庫)

価格: ¥588
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新書館
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:久我有加/著 出版社名:新書館 シリーズ名:新書館ディアプラス文庫 151 発行年月:2007年01月 関連キーワード:アドケナイ ネツ シンシヨカン デイア プラス ブンコ 151 あどけない ねつ しんしよかん でいあ ぷらす ぶんこ 151、 シンシヨカン シンシヨカン 3136 しんしよかん しんしよかん 3136、 シンシヨカン シンシヨカン 3136 しんしよかん しんしよかん 3136 毎日に閉塞感を覚えていた中三の春。初めて塾をさぼった公園で、聖は五つ年上のカイネと知り合う。聖の周囲の大人たちの誰とも違い、印象的で自由なカイネに、聖は瞬く間に惹かれてゆく。だが、カイネには他人と深く関われない理由があるようで、聖は彼の作る距離をもどかしく感じていた・・。青く幼く鮮烈な過去篇「宵待草」と、その十年後を描く「二人静」の二篇を収録した、著者初のオール標準語作品。全篇書き下ろし。
お互いの想いが子供のように純粋で、切なくなる。 ★★★★★
不思議な作品でした。
好きな相手を助けたい、でも自分は子供で何もしてあげることができない。
そのもどかしさや悔しさ、悲しさ、思春期の中学生が感じる多々の感情をつづった作品で、久我作品を読んだことない人も、読んでいる人にもおススメです。
ちょっと現実離れしたというか細かい部分はつつかないでって雰囲気がありますので、星一つ削りました。

二部構成のこの本は「待宵草」と「二人静」という現在と未来、二人が出会ったころから別れまで、そして再会してから本当に心を繋げるまでの二部に分かれています。
人生兄という法律ではどんなに自分に暴力をふるっても裁くことが難しい相手から逃げ続けてきたカイネと、そのカイネをどうしても守ってやりたいと自分の幼さや力の弱さを呪う聖。
何もできずにカイネを守り切れなかった自分を奮い立たせ、十年後に再会したいという希望だけで生きてきた聖。その再会の想いを忘れることなかったカイネ。
二人のお互いへの想いがあまりにも子供のように純粋で切なくなります。
子供のように純粋な想いを抱いているからこそ、聖は逆におとなのように考えるようになる。
今はなにもできない。だから自分が誰かを守れるようになるまで、大人を利用して耐え忍ぶ。いつかカイネと再会して彼を守ってあげられるようにと純粋な心をしまってただひたすら自分に力を蓄えていく。
そんな聖の生きざまそのものが切なかった。

この本は、ずっと攻視点で、受のカイネ視点はない。
強いのか弱いのか得体のしれない人物像をただ淡々としめしているだけ。
そこになにかカイネという人間の人生の薄さを感じてよけいに切なくなってしまう。
久我さんらしくない ★★★★★
テンポの良い関西弁が久我さんの魅力だと思ってましたけど、こんなふうに標準語でしっとりしたお話しも良いな〜と改めて、久我さんの魅力を再認識しました。
出会ったとき(中学三年)の幼い愛を、再会するまでの十年の間も汚すことなく純粋培養した聖(攻)の純情と、幼かったながらも、すでに最初の出会いの時から五歳年上のカイナのことを、抱きしめてなぐさめてあげたいと思っていたオトコマエなところと、再会して、やっぱりカイナの前で涙をぽろぽろこぼしてしまう少年の気持ちと、、、読みながらうるっとしました。
カイナは外面は美人だけど内面は男らしい、年相応の許容力も持った素敵な受様でした。
とても綺麗な、お話でした! ★★★★★
全く先入観念無しで(同著者他作品未読)読ませていただきました。さらっとはしてるけれど内容的にとてもバランスが良かったと思います。涙腺の弱いわたくしですので、かなり泣かされました・・・。10年の歳月が流れ、やっと結ばれたんですから純愛ですね。写真におさめた花は枯れなかったんですよ!そして、また新しい花を二人で買いに行こうよ・・・・。うーん、良かったです。もう一度読んでみようと思います。
関西言葉の無い久我作品。 ★★★★☆
ひょんな事から知り合った、家庭に鬱屈を感じている中学3年生の聖と、
兄弟間の深刻な問題が理由で、たった一人の血縁の兄から
逃げるように隠れるように生きている19才のカイナ。

子供ゆえの無力さと、世の中の不条理に憤りながらも、カイナを守ろうと必死になる聖と、
聖を巻き込みたくないと、離れがたいと思いながらも自分の元へは来るなと告げ、
後に起こった事件を境に聖の前から姿を消すことを選んだカイナ。
離れ離れになった二人を繋ぐのは、聖が人伝にカイナに送った手紙と、再会の約束だった。

人が人として踏み止まれるかどうかの瀬戸際に立った時、自分を心配していると信じられる誰かが必要なのかなと思いました。
自分の気持ちは誰にも分からないと、聖に怒りをぶちまけた時のカイナの叫びが印象的。

久我作品なのに、関西言葉が一切なくて、別の人の作品みたいでちょっと新鮮でした(笑)
ハッピーエンドです。