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詩歌の待ち伏せ〈上〉
価格: ¥1,300
カテゴリ:
単行本
ブランド:
文藝春秋
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詩歌の待ち伏せ 2 (文春文庫)
詩歌の待ち伏せ〈3〉 (文春文庫)
豊かなイマジネーションとセンシティブな感性
★★★★★
◆八、「悲しみ」石垣りん
身体髪膚之を父母に受く。敢えて毀傷せざるは孝の始めなり。
上記の出典は『孝経』。
現在では、どこか封建的で教条的なイメージのある一節です。
しかし、著者はこれを〈親を失い、独りになった者の言葉〉であると捉え、
〈そこには、すでにない両親が自分の内に生きている、生命の灯が繋がっている〉
と解釈します。
そこに石垣りん「悲しみ」を対置させるのが、著者一流のセンス。
65歳となった石垣が骨折したことを亡くなった父母に詫びるこの詩から著者は、
〈現実の存在ではなくなった父母―わたしをどこかから見つめている空想の父母の前では、
たやすく幼児になれ〉るという素朴で切ない情感を読み取り、我々に示唆してくれます。
◆十、「かもめ来よ」三橋敏雄
かもめ来よ天金の書をひらくたび
当初、著者はこの句の舞台を、海から離れた書斎と捉え、
〈《かもめ》とは象徴。書をひらく時、羽を広げる思いであり、喜びの筈〉
と解釈します。
しかし、続けて須永朝彦氏の、書物がめくられていく有り様が《かもめ》と喩えられた
という解釈に目を開かされた体験を述べ、鑑賞の多様性と豊饒さを気づかせてくれます。
ことばは胸に。
★★★★★
胸にしみいる詩歌。
しみいるだけでなく、自分の心が広がるような…
この本を読むと、詩歌が人の心を打つ素晴らしさを感じます。
さらに優しい気持ちになります。
それはきっと、筆者が言葉を分かりやすく大切に紡ぎ、
自分の気持ちの広がりを丁寧に表しているからだと思います。
雑事に追われる日々、この本を読むと見え方が違ってきます。
寝る前読書にオススメです。
優しさが伝わる
★★★★★
北村さんの文章は本当に言葉を大切にして書かれているといつも感じていました。その秘密が少しわかった感じです。言葉を大切にしているということは人を大切にしていること、人生を大切にしていることなのだと思います。私もたくさんの詩歌に出会いたい。