6年制薬学部では,こんな勉強をしてるんだ
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4年制薬学部を◯年前に卒業して,現在,パートで薬剤師をしています.どんな勉強を6年制の薬学部でしているのかな,と興味津々で,本屋でこの本を買いました.2週間かけて読み終わって,ちょっとビックリです.6年制の薬学部生は,生活習慣や検査結果から患者さんの疾患,病因,そして病態を推定したり,処方せんから担当医の治療方針を読み取ったりするのですね.私は,処方せん通りにお薬を交付することばかりを,パート先の薬局で考えていました.疑義照会をするのがせいぜいです.今の薬学部生に負けないように,そして「ガキの使いやあらへんで」と言われないように,この本で勉強したことを役立てようと思います.説明が簡単で合理的であること,疾患や症例が上手く厳選(?)されていること(処方せんが一杯載っている本は,今の私には無理かな),処方せんに記載の医薬品の種類が適度に散らばっていること,などがこの本の良いところだと思います.パート先に薬局実務実習に来る予定の薬学部5年生3人には,ぜひ薦めるつもりです.
読み進むうちに、自信がつく1冊。
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昨日、「Case 6 生殖器などの疾患」までを読み終えたところ。患者さんの背景や臨床検査結果と、処方される薬を結びつけたかった私にはピッタリ。説明に流れがあるし、忘れていた用語の解説もあるし、コラムも面白いし、納得、納得、って感じで私的には読んでます。章末問題は少し難しいけど、来月から実務実習に行くので、それまでに頑張って、Case 14 まで勉強します。
新しい薬剤師国家試験にも役立つ
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症例として患者背景だけでなく臨床検査結果も示されているので、薬の処方目的(治療方針)や色んな疾患を勉強しやすいかな。薬効だけでなく、作用機序についての説明もあり、薬理を具体的に勉強するためにも良いんとちゃう。再来年から始まる6年制薬学部用の薬剤師国家試験に出る予定の複合領域問題への対策に、きっと、有効。欄外の説明も意外と親切に書かれているし、コラムも面白い話が多い。