インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

鉄砲隊と騎馬軍団―真説・長篠合戦 (新書y)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 洋泉社
Amazon.co.jpで確認
【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:鈴木真哉/著 出版社名:洋泉社 シリーズ名:新書y 086 発行年月:2003年05月 関連キーワード:テツポウタイ ト キバ グンダン シンセツ ナガシノ ガツセン シンシヨ ワイ 86 てつぽうたい と きば ぐんだん しんせつ ながしの がつせん しんしよ わい 86、 ヨウセン シヤ ヨウセンシヤ 8738 ようせん しや ようせんしや 8738、 ヨウセン シヤ ヨウセンシヤ 8738 ようせん しや ようせんしや 8738 長篠合戦は、織田・徳川連合軍が鉄砲三千挺を千挺ずつ“三段撃ち”し、戦国最強の武田騎馬軍団を壊滅させた画期的な戦いだったと評価されてきた。その後の天下取りの行方にも大きな影響を与え、日本史史上、新戦法=“従歩火兵戦術”が、旧戦法=“騎兵白兵戦術”を破った信長の「戦術革命」の勝利とされた。しかし、この定説には根拠がなく、後世の旧陸軍の戦史研究や、作家・歴史研究家たちが捏造したものだった。本
歴史常識を問い直す ★★★★★
 1936年に生まれ、防衛庁や神奈川県に勤務した日本戦国時代史研究者が、2003年に刊行した本。1575年の長篠・設楽原合戦は一般に、織田・徳川連合軍が馬防柵の背後での鉄砲三段撃ちという戦術革命によって、白兵を用いる武田騎馬軍団を壊滅させた戦いであるとされるが、これは当時の史料から導き出された史実ではなく、小瀬甫庵『信長記』を種本としたらしき陸軍参謀本部の戦史(1903年)と、それに続く戦前の歴史家の学説に由来する。しかし第一に、当時の軍隊ではどの大名家でも徒歩兵が主体で、騎乗したのは指揮官クラスのみであり、武田家の騎馬兵比率も高くはない。第二に、封建的軍役においては、騎馬軍団を組織し訓練することは困難である(歩騎混合軍隊)。第三に、その騎馬兵においても南北朝以降下馬戦闘が一般化しており、騎乗するのは追撃か逃走の場合であった。第四に、鉄砲以前の負傷原因の分析によれば、矢傷が切り傷よりはるかに多く、もとより白兵戦は稀少である(遠戦主義)。第五に、鉄砲の大量使用の事例は日本内外で長篠合戦以前から存在し、信長自身も敵の鉄砲隊に苦しめられている。また長篠以後も幕末まで、日本では鉄砲戦術がそれほど進化しない。第六に、信長の鉄砲隊は臨時編成のものであり、集団的な訓練を受けていないため、三段撃ちのような高度な戦法は不可能である。第七に、野戦築城(柵、土塁、壕など)もそれと鉄砲の組み合わせも、日本内外で長篠以前から行われていた。史料・文献・実地調査に基づく以上のような理由から、著者は長篠合戦は戦術革命ではありえないと主張し、またこうした正確な史実の提示によって、白兵重視の戦前日本の誤りをも正そうとしている。その実証性と提示される結論の衝撃、常識を問い直す姿勢によって、御勧めできる本である。
鉄砲三段撃ちはなかった、教科書を疑え! ★★★★☆
「長篠の戦い」というと、守旧勢力である武田軍を新進の織田、徳川軍が破った戦いとして知られている。
また、旧来の戦法である武田の騎馬軍団を、新鋭織田軍が新たな武器、鉄砲の集団利用により打ち破ったことでも知られている。
そして、長かった戦国時代に終わりの始まりを告げ、従来の戦法を一新させたエポックメーキングな出来事となっている。

本書では、そうした長篠の戦いのイメージに真っ向から反論する。

つまり、武田騎馬軍団の怒涛の突撃を、織田軍が馬防柵と三千丁の鉄砲による三段撃ちという、組織的集団利用により
打ち破ったという長篠の戦いの定説は、与太話だという。
これを戦国当時の資料、戦前の日本軍資料、また西洋の軍事資料など数々の資料を用い検証している。

現在信じられている長篠の戦いの原型は、江戸時代初期の小瀬甫庵「信長記」(信憑性の低い軍記物)を
明治になり陸軍参謀本部が無批判に史実のように扱ったことに発している。
そして、その説が、多くの学者に支持され、教科書に採用され、定説となってしまったというのが結論だ。

教科書に採用されている事といえども、果たして「史実」なのか、疑ってかからなければいけないということを一考させられた。

そういえば、かつて教科書に採用されていた、足利尊氏や源頼朝の肖像画は、現在では別人とされているし、
捏造だった旧石器時代人もかつては教科書に採用されていたのだった。
歴史的戦術革命ではなかった長篠の合戦 ★★★☆☆
無敵の武田騎馬軍団はなかった。(当時の馬は荷物運搬程度の駄馬)信長が考案したとされる3000丁にも及ぶ組織的な火縄銃三段打ちもなかった。(技術的に不可能)織田・徳川連合軍の方が武田の3倍ぐらいの兵力があり、かつ十分な野戦築城を行っていたので結果としてそうなったのであり世情に言うような目覚しい戦術革命でもなんでもなかったということを資料統計に基づき立証....(少しくどい)歴史のロマンはなくなるが、この考え方の正当性はは300年後の幕末における長州征伐、戊辰の役などの徳川方の惨めな戦い方が立証しているといえる。(長篠の勝利者である徳川家がそれらの戦術を家訓としていないはずがないし、近世の軍学にも何の影響も与えていないのだから)
重複が目立つ ★★☆☆☆
この著者の本は結構持っていて、好きな著者ではありますが
ほかの本「鉄砲と日本人」などや「刀と首取り」などと重複が目立ちます。
又、信長鉄砲隊にたいする幻想を払拭しようと啓蒙するくどさが目立ち
いまいち感をおぼえました。
「影武者」みましたか? ★★★★☆
 黒澤明の傑作「影武者」。
滅び行くもののはかなさ、美しさを描いた日本映画の金字塔である。
特に長篠の合戦のシーンはすばらしい。
大挙突入する武田の精鋭騎馬軍団、
迎え撃つ織田・徳川の連合軍の鉄砲隊による一斉射撃。
ついに両雄の激闘に決着の時が訪れる。

 が、映画は傑作であることは疑いはないが、

映画が描写する合戦シーンにはかなり疑いがありそうだ。

 著者は丁寧に資料を挙げながら、
戦国時代の常識、長篠合戦の常識を覆していく。
「武田の騎馬軍団」「長篠の合戦=戦術革命」
「信長による鉄砲隊の集団運用」など
常識と思っていたことが実は根拠がなかったりする。

 実際に読んでもらえるとわかるが、

確かにポニーのような日本馬では騎馬軍団はムリだな、
というのが目で見てよくわかる。
それは司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読んだときから
感じていたことではあったのだが・・・。

 世界の戦史や種々の資料を参照しながら持論を
立てていく展開が明快で小気味いい。