結尿病には二つのタイプがあります。尿崩性糖尿病と真性糖尿病です。尿崩性糖尿病は脳下垂体の怪我などが原因で起こることの多い、脳下垂体ホルモンの不足によって起きる代謝の減退によるもので、水分の摂取量に関係なく尿の多いのが特徴です。
真性糖尿病は、すい臓によるインシュリンの分泌不足によっておきます。インシュリンなしには、体はブドウ糖の代謝ができないので、血液中のブドウ糖の量が増え、組織のブドウ績の吸収が少なくなります。真性積尿病は普通二つの種類に分類されます。タイプⅠと呼ばれる子供や若い人に多いインシュリン依存型と、タイプⅡと呼ばれる大人になってから発生するものです。タイプIの結尿病の症状は、神経質、瀕尿、異常な喉の乾き、吐き気や曜吐、衰弱、疲労、そして異常な食欲です。このタイプの糖尿病は子供や若い人に多く、インシュリンに非常に敏感で最初の数秒は正常ですが、その後すぐに意識がなくなってしまいます。初期の注意すべき症状には、空腹、固まい、発汗、錯乱、動惇、唇のけいれんなどが見られます。インシュリン依存型の人が治療を受けずにいると、複視、震え、方向感覚を失うことによる異常な行動、そして最後には感覚を失います。
西暦紀元前１５５０年に、古代エジプトの有名な古文書は糖尿病の治療には食物繊維を多く含んでいる小麦を食べるようにと記しています。植物性食品が最高のクスリであることに変わりはないですが、それがなぜ糖尿病に効果があるのか、科学的な究明はかなりなされてきています。
何世紀ものあいだを通して、４００を超える植物が糖尿病の治療に処方されています。
ヨーロッパ、アジア、中東では、生の玉ねぎとにんにくが長いあいだ最も人気のある糖尿病のクスリでした。中国では朝鮮人参がひろく使われてきました。ヨーロッパの一部では茸が血糖をコントロールするために使われてきました。イラクでは大麦パンを食べることが一般的な糖尿の療法でした。

キャベツ、コリアンダーの種が、いろんな文化圏で、かぶ、豆、ねずの実、
アルファルファ、で糖尿病のクスリとして認められていました。
驚くべき事実は、そうした食品による療法に理論的根拠が得られたことであります。
現代の科学的テストは、それらの食品、あるいはそれらの食品から単離された化合物のすべてが、血糖値を下げる、あるいはインスリンを刺激する、あるいはその両方を行うことを、動物、人間、培養した細胞で証明しました。
牛乳　（年少者糖尿病の原因?）
幼児に牛乳は与えないこと。とくに家族に糖尿病の病歴がある場合は与えてはいけない。
遺伝的に糖尿病になりやすい子どもは、幼児のときに牛乳を飲ませると、それが何年も後になってタイプIの糖尿病の引き金となることがる。
それは年少者糖尿病が意地の悪いタイプのか食品アレルギーであることを意味しており、
生後一年間は最も危険な時期なので、その期間は一切の乳製品を与えないようにすれば、
それが多くの子どもを糖尿病の運命から救い出すことになります。
牛乳が年少者糖尿病を誘発するという証拠は増えつづけています。どうしてそういうことが起きるのか、専門家はこう考えています。牛乳の含んでいるある種のたんぱく質が免疫システムを作動させる抗原となり、それに対する抗体がつくられると、免疫システムが間違って自分自身の組織まで攻撃するようになり、この年少者糖尿病の場合はすい臓のべータ細胞が攻撃されて、インスリンをつくる能力が失われるのです。
トロントの小児科病院のハンスーマイケル・ドッシュ博士と同僚は、タイプIの糖尿病の
子どもの100パーセントに、特定の牛乳のたんぱく質に対する免疫反応を示す抗体を見出した、一方、非糖尿病の子どもたちは、2.5パーセントの子にその抗体が見つかっているにすぎないといっています。
その結果から研究者たちは、牛乳のたんぱく質がアレルギー性免疫反応の引き金となって
糖尿病の発現を招くのだとしている。それでネズミを使った実験が行われているが、牛乳のたんぱく質はインスリンを分泌するすい臓のべータ細胞を破壊し、間違いなく糖尿病の引き金となっています。