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ヴェブレンと制度派経済学―制度派経済学の復権を求めて

価格: ¥2,730
カテゴリ: 単行本
ブランド: ナカニシヤ出版
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これぞ、昔ながらの学者の本!という感じ。 ★★☆☆☆
どういう読者を想定しているのかよくわからない中途半端な本。

ヴェブレンの入門書ではないようである。決して初学者向けに懇切丁寧に分かりやすくは書かれていないからである。
そうかといって、研究者が読むような代物でもないように感じる。さほど斬新な視点・概念などを提示しているわけでもないからである。
ということで、誰に勧めればよいのか判断に迷う本である。

敢えて言えば、ヴェブレンに強い関心がある人、すでにヴェブレンの主要な著作を読了している人などが対象となるのだろう。しかし、初学者であれ、本格的にヴェブレンについて研究しようと思っている人であれ、それぞれの目的に適した本(文献)はちゃんとあるので、それらを読み進めて行けばよいと思う。本書を急いで手にする必要は無い、と断言しておこう。

なお、本書を読めば、ヴェブレンに対する著者の思い入れの強さが十分に伝わってくる。しかし、矢鱈と同じ表現の「繰り返し」や内容の「重複」が多い。文章も挿入などが多く、決して読みやすいものではない。著者が学会誌などに発表した論文を単に収録しただけなのだろうか? いずれにしても、本にして出版するのであれば、もう少し読み手の立場も考えて欲しいな…と思った。(余談だが、こうした独り善がりの姿勢では、社会人向けの大学院では学生からソッポをむかれるだろう。間違いない!)