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日本の軍事システム-自衛隊装備の問題点 (講談社現代新書)

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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自衛隊の装備を考える ★★★★★
TVにも良く出ている軍事評論家江畑謙介さんによる自衛隊装備についてのレポートです。イデイオロギー的な面から語られることの多い自衛隊ですが、装備の面から科学的・合理的に検証されています。自衛隊の装備について、真面目に議論される機会は少ないと思いますので、そういう点で読むと良い本です。自衛隊の装備について、中立的に真面目に検証している本だと思います。日本の防衛についてタブー無く議論するのが必要な時期に来ていると思いました。私は2日で読みました。護衛艦などの白黒写真もわりとよく載っています。専守防衛という日本独特の防衛思想の中での自衛隊という難しい存在についても良く理解できました。
本の名前からして仕方ないのかもしれないが ★★★☆☆
どうもはじめから批判ありきといった姿勢に感じられた。
批判があれば当然それよりよいと思われる提案が必要だが、本書ではその提案がないか、あったとしても具体的にどのような点がどうして優れているかといったことがあまり述べられていない。
また本を読む限りでは、「あるものがなぜ導入されたか」ということもあまり考えられておらず、ただ無駄という言葉でひとくくりにしてしまっているようにも思われる。
国防も公共事業なのか ★★★☆☆
 本書を纏めてしまえば、「自分たちで選んだやり方ならそれが一番」ということに尽きるのではないでしょうか。結びには「検討が必要」とか「国民一人一人の問題とか」なにやら煙に巻かれたような表現が散見し、日本の潜水艦建造は贅沢だと言った後に、しかし技術の維持は建造なくしては出来ない、のような論法で話を終えてしまう。こういうことがある、ああいうことがあると、可能性の提示ばかりで、いったい結論としてはどう思っているの、と言いたくなってしまいます。要は、著者は何を選んでも問題があるのだから、みんなが納得できればそれがいい、そう言いたいのだと、私は解しました。しかしこれは、「軍事」評論家の限界なのかもしれません。戦争というのは、必ずしも兵器の性能表で決まるものではなく、きわめて広範囲を含む人間の行動全般に関わるもので、装備、技術から語れるのはあくまで可能性ぐらいという著者の姿勢は、ある意味良心的であります。

 それはそれとして、世界の動向を眺めつつの相対的な日本の軍備への意見は、傾聴するに値することであると思います。特に、効率への言及は、専守防衛と言いながら、必ずしもそのために努力を集中しているとは言い難い自衛隊の現実を抉り出し、その行き当たりばったり、総花的装備の非効率の一つ一つの具体例が書かれています。それ見ているとなにやら日本の縮図を見ているようで、虚しくなりますが、本書が勤めて兵器だけの問題に止まろうとしているのが、良い意味で発揮されて、その指摘はとても鋭いものとなっています。また、現代の兵器全体についての詳しい解説があり、最新の戦闘方法からその開発までを含んだ、立体的、総合的な軍備理解の基礎知識を提供してくれます。現実的にこれからの軍備を考える際にはこれらの知識はとても有用であると思います。

 今まであまりにも軽んじられてきた、現実問題としての国防に、在野の専門家が意見を述べることはすばらしいことであると思います。自衛隊について地に足のついた話をするためにも本書は参考になるものです。ちなみに、出てくる自衛隊の編成や兵器の基礎知識は本書ではほとんど説明されておらず、よく分かりません、そんな知識を得るために、私は学研の自衛隊パーフェクトガイドシリーズが詳しく、自衛隊に関する基礎知識のない方には、始めに一読されると良いと思います。

議論として押さえておきたい ★★★★☆
わが国における防衛論議は、百年一日が如く「武器輸出三原則」「専守防衛」といった旧来のイデオロギーにしばられた思考停止の状態におかれ、費用対効果や運用効率といったオペレーション・レベルでの配慮や発想が貧困であったことを痛感させられる。 本書は、「日本の」軍事システムに対する検証もさることながら、「現代の」軍事システム、例えば、空中給油機の実用性や軍事システムのIT化のもたらす効果、作戦の相互運用性の向上といった人目に触れることこそ少ないが現場レベルではキーをにぎるホットな話題にも目配りがきいており、ともすれば正面装備の派手さのみに気をとれらがちなわれわれに貴重な判断材料を提供してくれる。