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追補 精神科診断面接のコツ

価格: ¥3,150
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩崎学術出版社
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徹底的に「現場」の人 ★★★★☆
 面接のセンスを向上させる最良の方法は、「その患者に主治医としてかかわるということ」だと著者は本書で語っています。それは、「傍観する立場ではセンスは磨かれない」からです。「現場」にこだわる職人肌の著者による珠玉のことばが溢れる書物です。
他科医師の感想 ★★★★★
診断面接について13章にわたってコツが披露されており、私は1章を1話として読んでいきましたが、どれもが興味深く感じました。中でも第7章の「聴くこと」において、「ほう」という鳴き声を間、トーン、アクセントの加減することによって、さまざまな意味を持たせて相手にに投げ返すことができる…は自分も使ってみようと思うコツでした。他科医でも十分に理解可能な内容で、ためになる一冊です。
"伝える努力"と"伝えきらない努力" ★★★★★
読むほどに,神田橋氏のするどい洞察力がひしひしと伝わってくる。
氏は心理療法家の中でも"天才肌"をもつ臨床家なのであろう。
表面的な形だけでは伝えきれない何かを伝えようとする氏の努力が伝わる。
更には,単に"答えを伝えよう"とするのではなく,常に読み手の洞察力を励まそうと
敢えて,"伝えきらない"という姿勢が,カリスマ的でさえある。

大変魅力的な著書であり,"臨床家のすぐれた洞察力"という意味では,
多くの人に"まね"して欲しいが,

それ以上に,天才の"まね"をして,焼けどすることの無い様,
賢明な読者は注意を払うだろう。

例え,ブルース・リーの映画を見た後であっても,
貴方はブルース・リーではないのだから。
予想を裏切る好著 ★★★☆☆
タイトルを読んで、統合失調症の面接はこういう風に、うつ病の面接はこういう風に、といったハウツーを予想していたのですが、見事に裏切られました。面接をするときの一般的な心懸け、試してみたい修養、のような一言で済ませられない「コツ」で満たされた本です。

教科書ではあまり触れられていない内容で、とまどいましたが読了は出来ます。あとがきで述べていますが、著者が敢えて意図した形式のようです。精神病理の先生がたの書く文章から、翻訳哲学調の難解さを消し去った感じの文章に思いました。

無視できない存在感を漂わせた本書から、著者の力量がうかがわれます。
心身のありようを正確に把握するために ★★★★★
「診断」という言葉のために、医師のためだけの面接技術に関する本ととらえられがちだが、面接という場を介して五感を最大に活用することで相手の心身状態を正確に把握することを目的としている。医療にとどまらず、「面接」が欠かせない職業(人事、福祉…)にもひろく有用と思う。

診断の機能、面接の場の作り方、非言語的所見の重要性、「なぜ」という言葉の有害性、等々、面接の基礎をつくるヒントが多数盛り込まれている。「空疎な正論」は一切書かれていない。もちろんスポーツと同様にトレーニングしなければ身に付かないが。

大学の教官として在籍中に書かれたものだが、その趣はむしろ「職人」である。頭脳は優秀でも人の話を聞かない「医学者」ばかりの現状を憂う人は多いと思う。DSMで粗雑な思考になりつつある精神科医にあらためて著者の次の皮肉を噛みしめてもらいたい。「誤ったデータに基づき、正しい考察がなされるなら、必ず誤った判断に到達する」