人事部長のタテマエを丁寧に収集
★★★☆☆
人気企業の人事部長クラスが語る「欲しい人材とは」に惹かれて手に取った。彼らのタテマエはきちんと収集されているが、ホンネはまだ引き出せていない。唯一、商社の部長が「今の基準なら自分は入社できなかった」と漏らしているのがホンネに近い。今の学生は大変だ。買い手市場で人気企業にはよほどの力、コネ、縁(運)がないと入社できないのだから。
しゅうかつってなんだ
★★☆☆☆
大企業の人事部長クラスが、会社名も自分の名前も実名を出して語っている。
よって、必然的に「求める学生」などは建前論と抽象論の世界となる。
せっかく文春新書という就活戦線とは外れた媒体で出しているのに、全くその意味がない。
リクナビやくだらない就活本に書いてあるようなことばかり。
一番よかった点は、人事部長自身の就活の思い出を書いているところ。
大学4年の9月頃にのんびり就活を初めて、10月には内定をもらう。
志望動機は先輩がいるから、給料がいいから、業界トップだから。そんな程度。
多くの人事部長が今自分が就活をしたら受からないだろうと述べている。
それは謙遜ではないのだろう。
志望動機が弱い学生は採らないだの、ホームページを隅から隅まで見ても企業研究したことにはならないだの、あんたはそんなこと言えるほど努力して就活したのかよと言いたくもなる。
紹介されるエントリーシートは質問は多いし、自由度が高く何を書くべきか難しいものばかり。
こんな手間を何十社分もやらなければいけない今の学生。
とかくに、いまの就活の異常さが際だつ本だった。
あんまり思ったような内容じゃ無かったなぁ・・・
★★★☆☆
要するに、その企業の人事さんにインタビューしただけなので、ネットや会社案内などの資料でつかめる情報とそんなに差が無いと思う。
著者の人の独自の分析とか情報があるわけでもなし・・・
あまり役には立たないかもしれません
★★☆☆☆
これってつまり、廃刊になった就職ジャーナルみたいなものですよね・・・・・・
正直、がっかりという内容でした。
リクナビやマイナビなどに掲載されている情報とさほど違いはないと思います。
結局は掲載された会社のやり方
★★★☆☆
東海旅行鉄道の「判断力と実行力、馬力」が必要、や資生堂の「美しく生きることへのこだわり」などはいいとしても、NTTdocomoの「頭の良さより笑顔が素敵な奴」だとか、明治製菓の「とんがった人材」だとか三井物産が「あなたはモテますか?」と聞いた等は、その時の面接場面での思いつきや流れからきていて、やや特殊といえる。
要はいかにその会社に必要な人材かをアピールできるかであり、会社によって質問内容はがらりと変わる可能性があるということである。
エントリーシートだけではその人と形が殆どわからない。面接担当者は自分の会社にとって有益かどうかを短時間である程度見極める。大抵は前もって質問事項を考えておき、その答えも用意している。何人か面接するとき、全員共通の質問と、個人の個性特性にあわせた個別質問も用意する。エントリーシートに何を書くかで決まる事項と言っていい。
結局、本書は参考例としての域を出ない。私は面接する側の立場で買ってみたが、考え方の確認はできた。それは今までの自分のやり方を変えないでいいという意味である。