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就活のバカヤロー (光文社新書)

価格: ¥861
カテゴリ: 新書
ブランド: 光文社
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で? ★★☆☆☆
本書の冒頭部分に著者自ら本書の読書対象を掲載している
大学生・若手社会人・親世代・企業の人事・大学教職員とのことだが、これら対象に有用な情報かというと得られるものは少ない
就活本によくみられる一面の対象(たとえば就活前や就活中の大学生)向けに書かれたものではなく、大学生(就活生)・企業・就職情報会社といった三面からそれぞれの側の生の声で構成している点は評価できるが、裏を返すと本書はそれだけともいえる
三者各々に対する取材内容がどうかというと概して薄いものだし、誰しも聞いたことがある内容の切り貼りのように感じてしまったのは私だけだろうか

本レビューにおいて思わず「で?」という声をまずあげてしまったのは、著者らが現在の就活事情について各対象に”気持ち悪い”と感じていることは伝わったが、肝腎の「ではどうするのがよいか?」といった著者ら自身の主張が何も述べられていない
「体系的で、具体的な解決策は本書ではあえて提示していない」(p.271)
・・・らしいが、言い訳であろう
言いたい放題ケチをつけるのは簡単だが、解決策を提示することは難しい
たしかに現在の日本の就活問題は終身雇用・年功序列が崩壊した中でも新卒採用最重視し続ける(あるいはせざるえないのか?)企業、またそこにパラサイトする就職情報会社、かつそれに積極的であれ仕方なくであれ乗っかった(それこそ乗っかからざるを得ない)大学生が絡み合った構造上の問題であり、解決策を提示すること自体が非常に難しいことはわからないでもない
ただ私が思うに就活の構造上の問題については著者らに偉そうに問題提起いただかなくてもおそらく多くの方は気づいているし分かっていることだろう
であるからこそ、本書は一読の価値ありとは言い難いのである

ただ現在若手社会人の範疇にいる私としては数年前の就職活動について自嘲を込めて”気持ち悪い”自分を懐かしく思いだせてもらったという点で本書を最低評価としなかった

しかしとても勧められる代物ではない


就活中以外の人は楽しく読めます ★★★★☆

 恐らく人生で最も重要で大事なイベントのひとつは、新卒での就職であろう。この選択の結果は、その後の社会人としての期間の長さのみならず、生涯獲得賃金の優劣、社会的ステータスやその後のライフスタイルにも非常に大きな影響を及ぼす。「茶番」と切って捨てるには、あまりにも問題が大きすぎる。

 にもかかわらず本書は、企業人事・大学の教職員・就活中の大学生への取材を通じ、大学・企業・就職情報会社が互いに「だまし・だまされ」「煽り・煽られ」つつも、現状肯定が続いている状況を「茶番」として、そのイタさを「バカヤロー」と説く内容である。特に、リクナビ・マイナビ等を運営する就職情報会社は、この状況をマッチポンプ的に生み出し・ここから業績を上げる「諸悪の根源」として槍玉にあげている。

 「やっぱりおかしい」状況について、本書でその処方箋は示しておらないが、前作の「最高学府はバカだらけ」と同様、その「茶番としてのおかしさ」を堂々と指摘している点は大いに評価できる。就活中以外の人は楽しく読めます。
いわゆる就活の常識を批判した本 ★★★☆☆
就活関連の本に多い今の就活の常識を批判した本です。自己分析はするなとかけっこう斬新なことが書いてあるのですがこの手の本は巷にたくさんあふれてしまっているので今さら目新しい情報はなかったです。もっと人事の本音とか実際にあった学生の面接の例とかを挙げて掘り下げてくれたら読み応えもあったと思います。ただこれから就活を始める人で情報に乏しい人はいろいろと参考になるかもしれません。最後に1つ言うとこのタイトルはもっとまじめに考えて欲しかった。‘就活のバカヤロー’は就活に行き詰った学生のセリフですよ。
一度は手に取るべき書 ★★★★☆
いわゆる「就活」に関するトピックを、学生サイド、大学サイド、企業サイド、そしてキャリア関連企業といった主体ごとに紹介するもの。この手のものを他に読んだりしたわけではないが最低限のイメージをつくるにはそこそこ有益だと思う。

叙述、分析はやや粗くいろいろ突っ込みたくなる部分はある(個人的には大学サイドの対応の分析が一面的だと感じた)。しかし基本的な事実認識は間違ってはいない。また執筆者たちの問題意識が味付けになっており読み物として退屈しないで読める。

他のレビューの“こんなの就活すれば分かることばかり”という評は言い得て妙だと思う。裏返せば、ここに書かれていることも踏まえずに就職活動に足を踏み入れることは非効率だということだ。私は「危険」だともいってよいと思う。実際にそういう大学生が少なくない。より精確には“分かったつもりでいても分かってない”。本書で述べられた叙述を自分なりに消化しポイント化した上で実践の一つの参照軸にする、そんな接し方がいいのではないだろうか。

現在のような「就活」の在り方は大学生や大学サイドが望んだものではない。かといって採用する企業だってこれでいいとは思っていない。こういった指摘は冷静でいいと思う。私はそれ加えて、本書でフィクサーのように描かれる就職関連企業だって、日本の現状に合わせて試行錯誤していく間に現在のような在り方を作り出したのであり決して万能の存在ではないことも認めるべきだと考える。こういった当事者の悲喜こもごもも本書の持ち味として味わいたい。

各頁のフッターに章ごとに設定されるテーマに沿った豆知識・情報が(本文叙述とは別だが)。これがけっこうよかったりする。
駄本 ★★★☆☆
一体この作者は何が言いたいのか。

この本を要約すると
学生、企業、就活情報サイトの3者はそれぞれ悪い!
だが特に就活情報サイトは諸悪の根源だ。リクルートのバカヤロー。

この2行で終わりだ。有用な提言など何もない。
正直、飲み屋の愚痴となんら変わりないレベルだ。

しかも「関係者に色々取材を行った結果」と述べていながら、
就活情報サイトからの情報は極端に少ない(企業、学生からの情報は結構ある)
話をあまり聞いてないところの悪口を言いまくるって健全な結論とは思えません。
ですが、就活は茶番であるという要旨には概ね同意できるので☆3としました。