脳とグリア細胞 --見えてきた!脳機能のカギを握る細胞たち-- (知りたい!サイエンス)
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内容紹介
なぜヒトの脳には、グリア細胞がニューロンの10倍も存在しているのでしょうか。グリア細胞研究によって、これまでニューロンだけでは不明だった脳機能が解明されてきました。例えば、シナプスの可塑性という脳の最も重要な部分や、脳血流量の調節、ニューロンの修復、神経伝達物質の除去、ニューロンの興奮調節、記憶などの脳の情報処理などにもグリア細胞が関与していたのです。そして進化した脳ほどグリア細胞の存在比が高いのです。本書は、脳のグリア細胞の研究で明らかにされてきた成果を、一般読者向けに、会話調でわかりやすく解説した脳の入門書です。脳研究の第一線で活躍する著者による新事実が満載です。これまでにない脳の面白さと深さを再認識できます。
内容(「BOOK」データベースより)
脳の情報処理に関わる細胞といえば、ニューロンだった。ところが、ニューロン以外にも情報処理に関わる細胞群があることがわかってきた。グリア細胞である。人の脳には、ニューロンの約10倍もグリア細胞が存在するといわれている。最近の研究により、グリア細胞がニューロンとは違う方法で脳機能の発現に関与していることが分かってきている。では、グリア細胞はどんな働きをしているのだろうか?これまでだれも書かなかったグリア細胞の驚くべき性質を明らかにする。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
工藤/佳久
1939年愛知県名古屋市に生まれ。岐阜県瑞浪市で育つ。1964年名古屋市立大学・薬学部卒業。同年興和株式会社東京研究所勤務。1968年名古屋市立大学薬学部・助手。1972年名古屋市立大学より薬学博士号を取得。同年助教授。1978年三菱化成生命化学研究所・主任研究員。1980年薬理学研究室・室長、1982年脳神経薬理学研究室・室長。1990年脳神経科学部・部長を経て、1995年東京薬科大学・生命科学部・生体高次機能学研究室教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)