業界を変えた男の物語
★★★★★
著者はプルデンシャル生命保険顧問。本書の主人公は、2002年に他界した人物であり、生命保険業界に激震を与えた男、坂口陽史氏。
生命保険業界の販売者の多くは女性であるが、そんな中、生命保険の販売を一生の仕事とするべく大卒の男性をリクルートするという仕組みを作った。一家の大黒柱が生命保険の販売をすることができるよう、フルコミッション制にし、きちんとした成果があがれば年収が数千万になる制度を確立。
また、「ニードセールス」という手法を確立。お客様に生命保険の意義と必要性を理解してもらい、家族への愛情をあらわす方法として契約していただくもの(137P)。
生命保険というのは通常死亡した際に保険金を受け取るものであるが、余命半年というまだ生きている状態でも保険金を受け取ることができる仕組みを日本で初めて導入することに成功したのは、本書の主人公である坂口氏。
本書は、男として仕事をやり遂げた坂口氏の人生を通じて私自身にも刺激を与えてくれた一冊となった。