TPP興国論 (ロング新書)
 
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今、TPPが日本の国論を二分していますが、その中には、
 目に余る無責任な発言が少なくありません。
 現状をしっかりと認識しましょう。
 いま、この日本は大変な危機の時代なのです。
 国家の財政は逼迫しています。
 人口は減少していきます。
 超高齢化社会で社会保障費の額はどんどん増えていく。
 こんな危機の時代に、無責任な批判だけを繰り返している場合でしょうか。
 問題をあげつらうだけのインテリなど必要ありません。
 大事なことは、TPPをきちんと知り、それをチャンスにできる可能性があるなら、
 そこから実現できる理想を探り、未来へと必死に動くことではないでしょうか。
 
 問われているのは私たち一人ひとりの日本人です。政治家を選ぶのは国民です。
 私たち日本人に、「こうしてみよう」という希望が必要です。
 いま、希望の絵を描く人がいません。インテリと呼ばれる方々は、なぜ批判ばかりするのでしょうか。
 なぜ「亡国論」ばかりが世に受けるのでしょうか。
 この風潮に一石を投じたいと思い、この本を書いてみました。
 
 最初にお断りしておきますが、この本は、日本が無条件でTPP参加国になることを主張する趣旨の本ではありません。
 日本が真の自主独立国家として繁栄と国際社会における名誉ある地位を築くために、TPPが千載一遇のチャンスになるものであることを示そうとするものです。
 しかし、私たち日本人にそのような覚悟ができないというのであれば、TPPに積極的に賛成することは難しくなると思います。
 ただ、TPPに反対する方も、反対する前に知っておいてほしいことがあります。この本を読んだ上で、やはり反対だというならば、
 それに代わる日本の現実的な繁栄の姿を描き、しっかりと語ってください。
 
 子どもたちに語り、引き継げる日本とは何なのでしょうか。
 
 この本はその結論を押しつけるものではありません。読んだ人の思考を少しでも触発で きればと思い、「日本の物語」を描いてみました。
 TPPって何なのか…そこから、少なくともこれだけ夢と希望が広がっていくことさえ分かっていただければ、
 もうあなたは、「TPPってこうなんだ」と人に語れるあなたになっているでしょう。
 私たちは己をしっかりと知る必要があります。そして、他者を知る必要もあります。本書で、TPPの正体をつかんでください。
 いまの時代を共有するあなたに、日本が歩むこれからの軌跡を、子どもたちにも、ぜひ、語ってほしいと思います。