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An Education

価格: ¥1,135
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Penguin
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very readable ★★★★★
Great read, a writer who reflects our times, now and then. Not too happy but able to see life as it is! Well done a gold star for the demon Babara.
オクスフォード出身の女性ジャーナリストの回顧録 ★★★☆☆
映画An Education「17歳の肖像」の原作本。著者がprefaceで述べているように、映画と本作はだいぶ異なっているようで、正直、本作からどうやって映画ができるかは全くイメージがわかない。本作は、著者Lynn Barberのmemoir(回顧録)である。memoirであるので、フィクションではなく、正直、つまらない箇所も多々ある。そもそも、私はmemoirがあまり好きではない。なぜかというと、memoirを描く様な人々と言うのは、基本的に自分の人生が「面白い」「描いて価値のあるもの」だと思っているから誰かにそれを読んで欲しくて描くわけで(多分だけど)、なんとなくそういうところから、show off(ひけらかし?)的なものを感じ取ってしまう。「アタシ、こんなすごい人生歩んでるのよ、どう?」「すごいでしょ、こんな仕事してきたのよ」的な部分が、どーも好きになれない。で、本書にもそういうところがでてくる(特に、著者がジャーナリストとして働くことになる辺りから)。

ただし、それを除けば、memoirというより、自伝小説として、よく描けていたし、面白かったと思う。(memoirは日本語にすると「自伝小説」となるのかもしれないけど、memoirは正確には「回顧録」なわけであり、「小説」ではないので。memoirと自伝小説は別物と私は思う)

特に、映画化されている(であろう)An Educationの章では、確かに年上のボーイフレンドSimonとの「不思議な関係」や、当時の現実離れした彼女の生活などが客観的な視点から良く描けていたと思うし、その反動としてのOxford大学での生活も、描写が巧みでなかなか面白かった。恋人Davidとの関係はもう少し説明が欲しかった気がするけど、それを省いて著者の職歴のshow offに突入してしまったのは残念。

私がもっとも心を動かされたのは、著者の晩年時代の章。長年連れ添ってきた夫、Davidが病気になってからの、2人の関係や、彼女のリアクション、葛藤などなど。特に「いい奥さん」ではなかった彼女が悩み、傷つき、途方に暮れるところなど、なんとなく自分と重ねてしまい、考えさせられるところが多かった。

英語は、というと、1960年代にOxfordで英文学を学び、いまや還暦を迎えたイギリス人女性ジャーナリストが描く文章だから・・・そりゃーposhというか、snobbishというか、堅い小難しい表現はありました。辞書をひかなくていけない回数も、多かった。でも、そういう堅い英語やイギリス英語ならではの表現を学べてよかったと思う。

部分的には面白いんだけど、途中冗長で中だるみがみられたので、評価は☆3つで!
率直で勇敢な文章。 ★★★★★
「17歳の肖像」というタイトルで上映されている映画の原作だそうです。私は最初ニック・ホーンビィによるプレイスクリプトの方を買って読もうとしたら原作があることが分かったのでこちらから読みました。

本書の冒頭は、とても有名な詐欺師の伊達男が話題にでたとき、作者は自分が16歳の時に奇しくもその伝説的な人物と知り合いだったといい、なんでどうして、そんなあやしげな大人物と16歳の小娘ごときが知り合いだったのかというところから始まりました。そしてそこから作者が自分のこれまでの半生を書いてみようと思ったということでした。

労働階級の父と野望に満ちたミドル階級の母との間に育ち、かつかつの中で個人レッスンを習い、オクスフォードに入り、卒業後ジャーナリズムで活躍し数々の賞に輝いた女性の自伝です。まさに「教育」です。
映画は見ていないし、台本の方もまだ読み終えていないので映画とどうちがうか分からないけれども、60年代という、まだ良縁があれば女性は大学を蹴っていた時代に、男性雑誌の編集者として道を切り開いてゆくさま、結婚、出産、夫の闘病などが、率直で勇気ある文章で綴られ、その人となりがリアルに伝わってきて、よい読後感を得たように思います。

ボリューム自体はたいしたことはないですが、英語がものすごくイギリス英語でしかもオックスフォード出のジャーナリズムで活躍した女性が書いただけあって、コトバの運びや選び方がユーモアに富んでいてつい面白くて辞書を片手につらつらと読み進みました。映画を見たくなりました。