映画の脚本です。
★★★★★
現在劇場公開されている映画の脚本です。ずいぶん前にNick Hornby が書いたというだけの理由で表紙も見ずに購入して、原作の物語を読んだり、映画を観たりしながら本書を読んで今やっとレビューを書くことにしました。
まず、映画がすごく良い感じでした。原作を読んで、さらに脚本まで読んでいたのに楽しめる映画って、そうは滅多に出会えないものだと思っていましたが、これこそまさにそんな感じでした。
原作はある大御所の女性ジャーナリストの自伝ですが、映画自体は十代のときの出会いと別れのエピソードだけを取り扱っています。これから映画を観る人のため詳細は控えさせていただきますが、60年代イギリスの若い女性の出会いととまどいが新鮮に伝わってきました。
台詞などは、映画とほぼ誤差なく活字になっていて、この価格というのは貴重な本です。それは、脚本を書いているHornbyの妻が監督の1人であり、映画の制作のごく近い関係にあったからではないかと思います。
私が映画館を出てまずしたことは、本書の表現の細かなニュアンスの読んだだけでは分からなかった部分のおさらいでした。イギリス英語を学んでる人にはお薦めです。コトバにキレがあってそこもお気に入りです。
また、本書の最後のシーンは、劇場公開にはなかった後日談が入っていて、ぷっと笑いたくなる感じでした。