主人公のW.A.BENTLEYはアメリカ出身で世界で初めて雪の結晶写真を大量に撮影し分類分けした写真集を出した有名な人です。彼が幼い頃からいかに雪の結晶に魅了され本まで出版することになったかが、子供に分かりやすく書かれた本です。大変感動する絵本です。絵は素朴で温かみのある色彩の版画。多くの人に読んで頂きたい本です。ベントレーさんは念願の本が出版されたたった1か月後に吹雪の中長時間歩いた為に肺炎でこの世を去ります。しかし、今でも彼の情熱を注いだ雪の結晶写真集は私達を楽しませてくれます。興味のある方は洋書Snow Crystals (Dover photography collections)をチェックして見て下さい。

お話の中にベントレーさんがでてくる物語『ジェリコの夏』（ＢＬ出版）と合わせて読むと、
彼のひたむきで暖かな人柄がさらに伝わってきます。

物語の最後に、ベントレーさんは、主人公の少女に雪の結晶の写真をプレゼントするのですが、
それに添えたメッセージはどんなものだったでしょうか？
その美しい結末はぜひ実際に読んでほしいです。

２冊あわせて星５つです！

絵本だからこそ伝わる彼の一生に感動します。雪の美しさを人々に伝えようとした彼の熱意に心を打たれ、彼の撮った雪の結晶の写真集も購入しました。合わせて読むと、大人も子供も、彼のように雪の美しさのとりこになるかも…

雪に何よりも魅せられ、その美しい結晶を
写真に撮り続けた主人公の生涯を描いた伝記の絵本です。
大好きなものに夢中になれることがどれだけ
幸せなことか。。。
そして、その大好きな「宝物」の素晴らしさを誰かに伝えたいという
気持ちのなんていう純粋さ。
自分の「宝物」を探しにいきたくなるようなそんな作品です。

ここまで夢中になれるものがあれば
本当に幸せだろうなと主人公がとってもうらやましくなりました。