エゴ 加藤和彦、加藤和彦を語る
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その存在さえ知られなかった
奇跡の加藤和彦のロング・インタビューが発見された!
ザ・フォーク・クルセダーズ、サディスティック・ミカ・バンド、名作と言われる数々のソロ・アルバム、作曲からプロデュース作品で日本の音楽を進化させ続けた加藤和彦。その影響力の絶大さが常に時代を読み取り、時代の一歩二歩先を進んでいたことは音楽を愛するものなら誰もが認めるところです。しかし彼は、メディアではスタイリッシュな生活世界観、人生哲学をよく語ってはいましたが、実は音楽そのものについては決して多くを語ってきませんでした。そして、2009年の突然の死によって音楽家・加藤和彦が内に秘めていたものは永遠に封印されてしまいました。享年62歳でした。
しかし、加藤和彦は生前、その絶頂期に10万字以上に及ぶ一大単独ロング・インタビューを残していたのです。ときは1993 年3月、彼の名パートナーであった作詞家、安井かずみが余命1年のがん宣告を受ける前後に行われたものの、看病に専念すると宣言したことにより発表が見送られたままになっていたのです。その存在を、ほとんど誰に知られることもなくひっそりと。
2013年3月の「ザ・フォーク・クルセダーズ解散」を受けて、氏の逝去に拠り永遠に封印されてしまったかもしれないその一大単独ロング・インタビューを、時の盟友たち、マネージメントに関わった皆様によって、20年の歳月を経て初めて世に送り出すことを許されました。それが本書です。
幼少期に始まり、ザ・フォーク・クルセダーズ、サディスティック・ミカ・バンド、ソロ、稀代の名作と言われる『パパ・ヘミングウェイ』『うたかたのオペラ』『ベル・エキセントリック』のヨーロッパ三部作、音楽世界観の全てまでを忌憚なく語った10万字。そこには高度成長期からバブル崩壊期までの日本のエンタテインメントの知られざる光と影、その虚ろを音楽へと結実させた加藤和彦の音楽の全てが!
本書で語られるアーティスト/ クリエイター(順不同):
ザ・フォーク・クルセダーズ、ジャックス、サディスティック・ミカ・バンド、イエロー・マジック・オーケストラ、大島渚、大滝詠一、吉田拓郎、内田裕也、矢野顕子、市川猿之助(三代目) 、クリス・トーマス、今野雄二、大森一樹・・・多数。
特別掲載:
インタビュー完全インデックス、加藤和彦公式完全ディスコグラフィ、未公開写真多数