米国の大学院ではインテリジェンスの講義が開設されていることが珍しくないが、インテリジェンスの教科書として最も評価が高いのが本書である。脚注が無く、証拠が不明確な箇所が多いのが唯一の難点だが、それをのぞけば、内容は非常に網羅的だし、アメリカの情報コミュニティーの２００８年の時点での最新情報も盛り込まれているし、文献案内も充実しているし、とにかく素晴らしい。学生、研究はもちろん、実務家にもオススメしたい本である。