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禁書 日本でやりきる 英語習得の真実

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: Golden Combinations, Ltd
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世の中には「英語習得法」に関する本が星の数ほどあり、生まれては消えていくということを繰り返しています。
宣伝文句は必ずといっていいほど類似しています。

「短期間でラクラクマスター」「あっというまにペラペラ」「筆者は英語が苦手だったのにすごく得意になった秘密」

一般的にはこのようなキャッチコピーをつけなければ本が売れないからでしょう。

問題なのは、過去何十年もの間、同じような本が出てきても日本人の英語力が一向に上がらないことです。
これには根本的な原因があるのです。

つまり、現実の英語習得には多大な時間と労力が必要なのに、そのことと全く逆のことが標榜されているからです。

私はこのような状況、そして明治時代以来100年以上も続いている「日本人の英語下手」を打開したいと思っています。

そのためには、「英語習得の真実」を直視する必要があります。

「英語がうまいですね。すごいですね。」と言われる人は必ず、多大な労力と時間をかけて習得しています。

ただし注意しなければいけないのは、英語圏で生活しながら習得するのと、日本で学習するのとでは全く異なることです。

英語の達人と呼ばれる人のほとんどは海外に滞在している最中に、その高度な英語力を身につけました。

しかし、その人たちの言う通りにやったとしても、日本で学習する人たちは、達人と同じレベルにはいきません。
なぜなら、学習環境が全く違うからです。
ライオンがいくら百獣の王であったとしても、北極では生きていけないようなものです。
それだけ環境の違いの大きさは重要なのです。

この点が無視され続けてきたからこそ、過去100年以上に渡って英語教育がちゃんと機能していない状態が続いていると考えます。

英語習得を1つの実験と考え、筆者を被験者として、その成長過程を研究・記録してきました。

「何をどのくらいの時間やれば聞けるようになるか。」「どのようにすれば記憶を維持できるか。」「勉強がいやになったときはどうすればいいか。」など「実験」の過程で現れる諸問題の解決法を見出しました。また、筆者個人だけでなく、他の学習者の話や言語習得論など専門的な観点からも光を当てています。


【本書の特徴】

・海外ではなく日本で学習する場合に焦点を当てています
・たくさんやらなければならない、またたくさんやれば身につくことについて、著者の経験・研究や英語学の観点から説明しています
・聞く、読む、話す、書くの4技能のトレーニング法について詳細に言及しています
・学習の質と量の両方に言及しています
・多くの学習者が苦手とする部分に対応しています(例:覚えるのが苦手だ、言いたいことがスムーズに出てこないなどの対策を具体的に述べています)
・著者オリジナルの記憶術を公開しています


【対象者】

本書には「ラクラクマスター」の文字は存在しないので、万人向けではないと言えるでしょう。
対象者は次のように限定されると思います。

・聴き取れない、読めない、覚えられないなど壁にぶつかっていて真剣に悩んでいる人
・英語習得の修行に本気な人
・1~3年の修行に入る覚悟のある人
・継続学習の重要性はわかっているが継続が苦しい人
・暗記が苦手でどうにか暗記力を高めたい人
・本当にスラスラ聴けて、ペラペラ話せるようになりたい人

対象者が限られるという意味では、ある意味、英語の「マニア」または「マニアになる」ための本と言えるかもしれません。
その代わり、本気で修行するための具体的方法や、何をどのくらいの回数、どのくらいの時間、年数をかければものになるかを明確に示しています。

そして、修行を終えたときには、例えば、TOEICを何回受けても900点台しか出せず、ホテルのラウンジに置いてある英字新聞やTIMEが読みたくてつい手を伸ばしてしまい、外国人から話しかけられたらスムーズにいろいろな話をして、まわりの人達から「すごい!」「かっこいい!」と言われることが約束されるでしょう。

なぜ、すごくて、かっこいいのでしょうか。アメリカやイギリス、その他の外国で英語ができるのは当たり前のことであって、すごくもないしかっこよくもないはずです。
それは、日本だからこそです。ブログなどでいつも私が述べている通り、日本語と英語は言語的距離が最も遠く、日本語に囲まれた日本という環境で英語を習得するのは理論的・精神的・肉体的に極めて困難だからです。
だからこそやりがいがあり、その困難を打ち破って目的を果たしたからこそ、まわりから称賛の言葉を与えられるのです。
それに、3年くらいの訓練で英字新聞を読んだりする高度な英語力を身につけることができるのは、実はある意味合理的です。10年以上も英語だけで育ったアメリカ人の小学4年生でも政治や経済のニュースを理解したり語ったりすることはできないのですから。


両極端な言語である日本語と英語の両方を使いこなせるようになるためには困難も多いですが十分可能です。
あたかも、冷水と熱湯を交互に、あるいは同時に飲むことができる強靭な体を手にいれることができるようなものです。

修行を希望するあなたには、本書によって門戸は開かれているのです。

なお、英語習得には文法学習も必須です。
ぜひ、以下の拙著2冊を同時にご利用ください。
Amazonベストセラー第1位<教育・学参・受験>
「MAGICAL 実用英文法」(Kindle版)
「MAGICAL 英文法問題集」(Kindle版)
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【著者から】

「英語ができるようになりたい」

これは多くの日本人の夢であり希望だと思います。学校で初めて英語を習うときは皆わくわくして授業を受け始めますが、1学期が終わるころには多くの人が「英語嫌い」になってしまいます。教育政策に様々な問題があるからでもありますが、根本原因は、英語が「たのしくラクラクマスター」できる代物ではないことでしょう。それでも夢を実現するために頑張る学生、一度は英語から離れたが社会に出てから必要に迫られ再び学習を始める社会人もたくさんいます。そういう方々が学習中に必ず持つであろう不安や悩み、例えば「毎日聞いてるのに全然聴けるようにならない」「言いたいことがなかなか口からでてこない」などに明確なアドバイスをしたいです。ちゃんとやっているのに進歩しない場合はやり方が間違っているか量が足りていないのです。
私自身が、かつて日本で学習しながら悩んでもがいて進んできたのですからよくわかります。「半年で完成」するという英語教材を説明書の通りに使用したのに半年では変化が見られず、さらに半年たってもまったく聞こえず、「一生聴けるようにならないのではないか」と絶望しかけたこともありました。当時調べた範囲では「英語習得のゴール」が示されているものはなく絶望を助長しました。
人間はゴールが見えればやりきることができます。なぜなら、そこに至る道が見えるからです。本書では「英語習得のゴール」及び「そこに至る道のり・方法」を明確に示しています。
本気で英語習得に取り組む方のお力に少しでもなれたらこれ以上の喜びはございません。

桝原 克巳

ホームページ:http://kics-web.com/
ブログ:http://kics2013.blog.fc2.com/
ツイッター:https://twitter.com/katsumimasuhara


【本書の目次】

1. 概論 13
2. 学習時間 17
2.1 学習時間に関する誤解 17
2.2 実際に必要な学習時間 19
3. 学習動機と記録 27
3.1 学習動機 27
3.2 学習を記録する 29
3.3 やる気を出す工夫 30
☆コーヒー・ブレイク Ⅰ☆ 33
「英語に燃える若者 いまむかし」 33
4. 意識すること 35
4.1 英語と日本語の違い 36
4.1.1 強弱と高低 37
4.1.2子音+子音 39
4.1.3 チャンクと語順 40
4.2 もうひと押し 43
☆ティー・タイム Ⅰ☆ 46
「イギリス英語とアメリカ英語 ①」 46
5. 部分的能力 48
5.1 背景 48
5.2 企業 49
5.3 個人学習 50
☆ティー・タイム Ⅱ☆ 53
「イギリス英語とアメリカ英語 ②」 53
6. 記憶と予想 55
7. 記憶術 57
7.1 一般論 57
7.2 桝原流記憶術 60
7.2.1 ネットワーク法 61
7.2.2 CM法 62
7.2.3 何でも活用法 64
8. トレーニング 67
8.1 概論 67
8.1.1 文法 67
8.1.2 スキーマ 68
8.1.3 CM及びNOの利用 69
8.2 リスニングのトレーニング 76
8.2.1 リスニングの素材 79
8.2.2 ニュースでリスニング・トレーニング 80
☆コーヒー・ブレイク Ⅱ☆ 88
「ニュース英語は英検に役立つか」 88
8.3 リーディングのトレーニング 91
8.4 スピーキングのトレーニング 94
8.4.1 スピーキング能力の3要素 94
8.4.2 アウトプットの前のインプット 97
8.4.3 通じる英語のポイント 101
☆コーヒー・ブレイク Ⅲ☆ 102
「上手な英語とリズム感」 102
8.4.4 会話はカード・ゲーム 105
8.4.5 正しくて自然な文を話す方法 107
8.5 ライティングのトレーニング 110
8.6 トレーニングの時間割の事例 113
8.7 TOEICのトレーニング 118