本書は、2002年3月、「ガラテヤ人への手紙」として、インマヌエル「新約聖書講解シリーズ」の一書として出版された書籍を電子化したものです。
ルター派の研究が多いガラテヤを、ウェスレー神学の観点からも掘り下げる挑戦となり、ガラテヤを学ぶだけでなく、著者自らも「福音理解」を整理する絶好の、そして決定的な機会となった書。
　本書のスタイルは、悩んで決められました。「聖書箇所を丁寧に学び講解するというのであれば、読者の方々は、必要なときに、その箇所だけを開いて学ぶのでしょう。なんとか読み物として、通して読んでくださらないだろうか。かといって説教に徹してしまうと、これほど神学的に中身のある手紙ですので、しっかりと心と思いの底にとどまるような深さが出てこないのではないだろうか。」と。
　そこで、執筆の行程を、学んで講解を記す、説教をする、説教をした観点から講解を書き直す、形としたとのこと。
講解説教というよりは、「講解と説教」と理解して頂けると感謝です。
　
今回、電子書籍ならではの企画として、各章は、それに該当する説教の音声ファイル（当時のもの）とリンクさせてあります。

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