カバーには「会話力が身につく」という文言があり、本を開けば逐一発音がカタカナで記載されているなど、一見すると初級者対象に思えるが、内容をみたら、ドイツ語文法の基礎を既にガッチリ習得済みの人が、例外的事項を集中的に効率よく把握・理解し、練習・習得するための本だった。

原則、見開き2頁で1項目を扱い、その範囲内で要点整理に練習問題とその解答まで配置した造りは、記憶をより確かなものへ定着させるための訓練を行うのには適しているが、書名にある「ドリル」を意識したためか判型がやや大きく、持ち歩くには少々大きいことが、そうした使い方へのネックになってしまうかもしれない。

５星評価だったので購入しましたが、全般的に文法の説明そして問題も枝葉末節なものが多く、ドイツ語を総合的に学習するには不適切な本だと思います。ドリルの問題も、文法的な例外ばかりを突くような落とし穴的なものが多く、むしろ本質的なドイツ語の理解を妨げます。ドイツ語を嫌いにさせるには適切な本かもしれません。必要以上にドイツ語が難しく感じられます。またドリルもドイツ語を日本語に訳させる問題が多いですが、ドイツ語をマスターさせるには逆、すなわち和文独訳の方が全然、ためになります。少なくとも、問題集に日本語を書いているという行為は時間の無駄です。

ということで利用者のことをあまり配慮していない本です。これより優れたドイツ語ドリルがある（例えば、森泉著の「しっかり身につくドイツ語トレーニングブック」）ことを考えれば、これを買う価値は著しく低いといえましょう。とはいえ、意地悪な試験対策とか例外的な文法規則だけを整理したいという人には役に立つかもしれません。

　レベル的には会話の基礎となる文法を習得するための参考書。
　本の厚みも、昔中学生だったころにこんな英語の参考書使ったっけかなと思い出す。
　各章に対話が書いてあって、しかも文に沿ってカタカナ発音も書いてあって、ＣＤも付いているという優れものです。さらに文に使われている単語の意味は、きちん各章ごとに下の欄に書いてあるので便利です。
　時間もあまりないので、とりあえず繰り返しＣＤ（68分）毎日聞くことからはじるといいみたいに私は思っています。　

ドイツ語の文法学習が、量が多すぎず、少なすぎず、かつ、必要な文法が網羅。 学習して2月くらいで最後まで行き着きやすいので勉強の達成感あり。