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地域医療を守れ―「わかしおネットワーク」からの提案

価格: ¥2,310
カテゴリ: 単行本
ブランド: 岩波書店
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持続可能な医療のヒントが詰まっています ★★★★★
平井先生が千葉東金病院に赴任してからの軌跡が書かれています。
糖尿病医療が無く、とんでもないASOがゴロゴロしていたことが描かれています。
糖尿病は優位に脳梗塞の発症率をあげ、他、心疾患や腎臓疾患のリスクファクターにもなります。

臨床研修医制度の導入による医局崩壊の影響
で2004年10名いた内科医は3名に激減しますが
平井先生の熱意とそれまで築いてきた
ヒューマンネットワークと「わかしおネットワーク(IT)」
等駆使し医師が集まり始めます。
その間の苦労は想像を絶するものだったかと思います。

医療圏を支える病院が公的病院、準公的病院
しかない場合の医療を維持するためのヒントがつまっています。
大学からの派遣がまだ辛うじて行われている
地域は早急に見習うべきだと思います。
すばらしい本です ★★★★★
地域を巻き込んで、医師の教育から医療を建て直すことについて、
理論だけでなく実践を通して真正面から向き合った軌跡を描いた本です。
病院だけ、医療者だけにとどまらないネットワーク作りの重要性が
よくわかります。

私は医師ですが、こんな先生の下でぜひ働きたいと思います。
地域医療は病院の努力だけでは守れない。 ★★★★★
 自治体病院として同規模同種の病院より明らかに多い患者を激務に耐えながらも診察してきたのに、市の経営改革審議会で「医師の出番が少ないのに、本当に疲弊するほど仕事しているのか?」「接遇が悪いとの苦情が多い。」と心ない発言をされたり、新築した病院建設費の償却の為、過重労働させられ疲弊した中、家族と過ごすクリスマスイブの約束を反故にしてまで引き受けた当直で、一睡もできぬまま深夜に迎えた「1ヶ月前から気になっていた水虫」治療に救急車で訪れた患者・・・・あなたならそれでもプッツンせずにそのまま医師としてその病院で勤務し続けられると、自信を持って言えますか?

 また最近では、時間外のコンビ二医療をなくすため、鳥取県立厚生病院では開業小児科医が休日の昼に当番制で診療を行う他、別途地域連携小児夜間・休日診療料を加算し、山形大学病院、群馬大医学部付属病院では、平日夜間や休日の救急診療に訪れた軽症患者から「時間外料金」としてそれぞれ8400円、4200円新たに徴収する試みがある。

 本書の「わかしおネットワーク(循環型地域医療連携)」や「充実した研修プログラム」、「地域医療を育てる会」にケチをつけるつもりは毛頭ないが、モンスター患者や治療を支払わない患者、コンビニ受信する患者が増えているのも事実であり、そのようなこの取り組みに乗る事の無い患者に対して病院としては、上記のようなペナルティをもって対抗せざるを得ないだろう。
 但し、罰則は安易に施行されるべきではなく、先ず各自治体は本書のような取り組みを行って欲しい。
 都会でさえも医療崩壊が叫ばれる中、地域の問題に住民が問題意識を持ち、人のつながりで顔の見える医療連携を成しえる事ができれば、素晴らしいと思う。

  
医療を守るのは地域の人々全員で ★★★★★
毎日のように報道されている「医療崩壊」に対して、一筋の希望を与えてくれる本。
病院から医師がいなくなる原因は、研修医制度の変更だけでなく、そもそも医師不足が背景にある。それに加えて、住民が医師に「完璧」を求めすぎ、軽症でも気軽に夜間救急を利用するという、「コンビニ医療」がある。病院の勤務医の方々の勤務状況は驚くほど厳しい。当直明けにそのまま日勤、というのが毎月何回もあれば、辞めたくなるのも当然ではないだろうか。
平井医師を中心とする「わかしおネットワーク」では、病院だけでなく、診療所、薬剤師会、それに地域住民を巻き込み、研修医に選ばれるような地域医療の仕組みを生み出した。
役所に頼るのでなく、心ある医師や薬剤師とともに、住民が声を上げ、行動することで、医療再生が可能かもしれないと、希望を与えてくれる本。
勇気ある実践の記録 ★★★★★
 救急車が患者の搬入を断られてたらいまわしにされ、患者が死亡する。あるいは、お医者さんがいない過疎の村が多くなっている・・・・医療技術が進歩する一方で、私たちの暮らしを守る身近な医療が崩壊の危機にある。
 原因は研修医制度の改革だ。研修医が研修先を自由に選べることはいいことだが、結果として大変なことになった。
 この本の舞台の千葉県立東金病院も医者が大量退職するなどで、崩壊一歩手前まで行ってしまった。
 でも、そこから、魅力ある研修制度を作ることで、全国から研修医が集まるようになった。「地域医療を守らねばならない」という平井愛山院長の力強い実践、また医者を育てる市民たち・・・事実を克明に追って、「こうすればできる」という勇気を与えてくれる。医療関係者だけでなく、多くの人に感動を与える良著だ。