サブカルから友情とは何ものかであるかを導く
★★☆☆☆
友情論をスラムダンクやあしたのジョー、巨人の星などの切り口から話を展開している。
友情とは「アイデンティティ」を目覚めさせるものであり、馴れ合いではなくお互いを高め合うというありきたりであるが共感できる本。
スラムダンクについてはあまり書かれていないのと氏が用いる具体例が毎回似通っているのが残念である…。
「〜したら」じゃ、一生何にもなれない。
★★★★☆
アイデンティティを見失った今、
桜木花道が山王戦で晴子に言った
「大好きです 今度は嘘じゃないっす」
という言葉を自分も言えるようにしたい。
「リバウンド王」とか「天才」とか
言葉に出すことは大事なんだと思う。
自分の発した言葉に追いつこうと必死になるから。
そういえばリリー・フランキーも
「イラストレーターになりたい?
明日から『自分はイラストレーターです』と言えば
なれますよ」
って言ってた。
もう少し絵が描けるようになったら。
デザインの知識がついたら。
DTPを学んだら。
「〜したら」を続ければ、一生何にもなれないな。
スラムダンクを読みかえせ
★★★☆☆
本の内容は面白い。ただし、「スラムダンクを読み返せ」とほぼ同じ内容が書かれていることを購入後に知り、改めてこちらを購入する必要がなかったようにも思いました。
齋藤先生から若者へのエール
★★★★☆
齋藤孝さんの初期の傑作。タイトルにスラムダンクとあるが、途中話が飛び、スラムダンクな友情論と言えるかは不明。
本書の主題は、『「齋藤先生の理想的な友情=お互いを高めあう関係の重要性」を若い世代へ伝えたいという熱い思い』と私は捉えました。
途中、熱く語るような書かれ方がされており、齋藤先生の温かい思いが私には伝わりました。
本書を読んで、自分は中学生の時の楽しい思い出が蘇ってきた。稲中なんかも自分には懐かしかったぁ。
その気持ちが今後の人生のパワーになると齋藤先生は言っている。
特に若い世代の人たちにおすすめします。
第2章に関して、左翼的だという意見がありますが、私には判断出来ません。
ただ、その部分に関しては、本書で一番伝えたかったことではないと思います。
十代を主対象として書かれており総ルビのため、本を読みなれた人には若干うるさく感じるかもしれません。
とにかく元気になる本。高校生にぜひ読んでほしい。
★★★★★
『スラムダンク』をはじめとする漫画や映画を材料にして、友情や人生を熱く熱く語る。
「力は相手次第で出方が変わる。自分の力が実力以上にでるようなクリエイティブな関係、それがほんとうの友情だ」「自分の得意とするところを伸ばして、それを通用する技にまで磨く。基本技の繰り返し練習こそ、上達の最短距離だ。一流の人はそういう人だ」
具体例にあふれ、力強く、説得力十分。読み進むにつれて、「自分を作り上げる」ことに努力してみようという気持ちがわき起こってくるに違いない