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玄鳥 (文春文庫)

価格: ¥500
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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ついていない粗忽者 ★★★★★
ラジオの朗読番組で放送された「玄鳥(げんちょう)」。春になるとツバメがやってきます。蛇や猫の届かない場所に巣をかける。それを気に掛けず、したいようにさせておく。昔はとてもツバメが賑やかであったと路(みち)は亡父がいたころの賑やかだった我が家を思う。

格式とか身分で恋心に応えることが叶わなかったからこそ秘めた想いこそが切なく美しかったのだと思う。 
心に負い目を持ちながら生きる男たちの姿が共感を呼ぶ ★★★★★


相変わらず藤沢作品は読みながらしんみりさせる。

剣士として名をはせながら、護衛に失敗、上意討ちに失敗した男、商人から受け取った献金を盗まれ左遷された男、藩主の御前紅白試合で負け面目を失った男。

でも生きていればいいこともあるんだよね。

そんな下級武士たちの気持が自分の胸にしみわたる。

リベンジの御前試合での剣さばきは目に焼きつく臨場感でカッコイイ!
ちょっと物足りない。 ★★☆☆☆
藤沢周平といえば、「しがない」風采の主人公が内面にはしっかりとした心意気を持って、剣を取れば負けることのないという武士を描く人だと思っているのだが、登場人物が生き生きとしていない。

エピソードが弱いのだ。もっと深く描いてほしい。

短編にするのでなく、長編で描いていけば、もっと良かったのだと思う。
藤沢周平って、上手いよなあ ★★★★★
5編からなる短編集です。藤沢周平ファンであれば、おなじみでしょうが、どれも、思わず、「上手いよなあ」と思わせる掌編になっており、数ある短編集の中でも、お気に入りの1冊です。
藤沢周平氏が描く人物は、殆どの場合が、どこにでもいそうな、無名の武士や市井の町人なのですが、その生き様を描ききり、それが、例え哀しい結末であても、最後には「人間っていいよなあ」と思わせるものになっています。
ですので、1回読んで、どこかにしまってあったものでも、しばらく経ってから、「また、あの話が読みたい」と思い、再読、再々読・・・させられるものが多いですね。
読書子にとっては嬉しい、そんな珠玉の1冊です。
後味すっきり、大満足! ★★★★★
*5編の侍もの短編集。藤沢円熟期作品に大満足。

■「玄鳥」 :
こういう小説を読むと、「藤沢周平ってホントに上手いなー」って唸ってしまいます。
さて、兵六は生きて逃げれるか? 燕は戻ってこないのか? 来年も戻ってきて欲しいなー。

■「三月の鮠(はや)」 :
これ面白いね。
実力では勝っているものの、周囲の期待が大き過ぎて藩主の前での紅白試合で無残に破れた侍。
その後全くやる気を失せ、山中の川釣りばかり行ってたことでいつの間にか足腰が鍛えられ、いざ勝負の時、
「おー・・」 思わぬ力が・・・。それもこれも美しき巫女の力か?

■「闇討ち」 :
悲しい 侍の仇の話だけど、最後はそれなりにすっきり!?
私もこんな台詞を憎き奴に吐いてみたい。

「御中老、“闇討ち”とは かような具合にやるとよろしゅうござる!」
ブスッ! あ・・・aaa ,uuu,・・・
馬鹿たれがー! 死ね!(*おっとハシタナイ、失礼)

■「鷦鷯(みそさざい)」 :
何とも、男親と可愛い娘の物語。
やはりどんな男が来ても気に食わぬもの。でも、剣術が優れていると得だなー。
そして、今も昔も男親は変わらないなー。

■「浦 島」 :
最高です!!(巨人の阿部のノリで)
大好きです こういうの!
いかにも、藤沢作品!
いいなー、5つの短編集だけど、これだけでもう十分満足。
これ 映画にも出来そうな作品ですね。
もう、こういう人間に私も成りたい!
この「浦島」が表題名でも良いんじゃないかなー。

最高です。とにかく最高!

■ お薦め度:★★★★★(大満足!)