ピアノであそぼう Vol.1
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この本は、ピアノによる即興演奏の入門本です。即興演奏というと「難しい」とイメージする方も少なくないかもしれません。そこでまずこんな風に考えてみて下さい。あなたの目の前に太鼓が二つ置いてあります。あなたの友達が「一緒に叩いて遊ぼうよ」と誘ってきました。そんな時あなたはどうしますか?とりあえず何でもいいから「遊んじゃえ」というのが即興です。でも太鼓ならばともかくも、それがピアノだったらどうでしょう??
この本ではそんな「ピアノで気楽に遊べる」即興演奏のアイデアをまとめてみました。そしてこの本では一切楽譜を使っていません。
鍵盤の図解と、各課題ごとに著者が演奏した動画を参考にしながら学んでいくことができます。全ての動画を一括して埋め込んだページも本の中でご案内していますので、Kindle Paperwhiteなど、直接YouTubeの動画に飛べない環境の方はパソコンから視聴することができます。
この本はピアノに初めて触る方から、ピアノ経験者だけど挫折してしまった方々も対象にしています。特にクラシックピアノを習って、譜面があれば練習して弾けるけれど「自由に弾いて」とか「セッションしよう」とか言われても怖じ気づいてしまう方には是非本書のアイデアを活用していただければと思います。
バンドでキーボードを弾いている人にも沢山役立つヒントがあると思います。バンドやアンサンブルでは、ある程度即興的に対応できることがとても重要になってきます。
この本に出て来る様々な課題をクリアしていくと、あなたはピアノという楽器で、色々な楽器の人と即興のセッションをすることも可能になっていきます。もちろんピアノの連弾や他のキーボードとのアンサンブルも可能です。
第一巻は技術面では本当に初歩的な内容ですが、第二巻以降で膨らんでいくアイデアの骨幹が示されています。
目次
Let's Begin(序章)
第一章
僕が即興演奏に辿り着くまで
即興演奏とは?
音を「聴く」こと
コラム「世界は即興演奏で満ち溢れている」
第二章
はじめに
Step1:ドレミファソラシドを覚えよう
Step2:右手と左手 1,2,3,4,5の指使いを覚えよう
Step3:音程を覚えよう
Step4:左手の役割
Step5:右手を一緒に
Step6:音程再び
Step7:パターンを使った初めての即興演奏
第三章
今後の展望と具体的なアドバイス
Love & Thanks(あとがき)
著者について
高橋 全(あきら)
1960年生まれ、ドイツ国立ハンブルク音楽大学で主にチェンバロを学び、ヨーロッパ各地で演奏活動を行った後に帰国。35歳からピアニストとしての活動を始め、奄美大島の唄者朝崎郁恵のファーストCDをプロデュース。ソロピアノ、多くの歌手のサポートなどをする一方、作曲家としても白鳥哲監督の映画「祈り〜サムシンググレートとの対話」の音楽などを手がけている。普段は繊細で流麗なスタイルのピアノを得意としているが、趣味で聴く(弾く)音楽はクラシック、ロック、ジャズ、ファンク、ワールドミュージックなど多彩。この「ピアノであそぼう」にはそうした経験を生かしてジャンルを超えた「即興演奏」のエッセンスを盛り込んでいる。