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京都ぶらぶら

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
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中年カップル(もちろん、若いお二人でも)のための京都案内&京都デート指南本。
京の観光名所の内奥に隠れ潜む歴史やエピソードをサイドストーリーとして織り交ぜながら、
京都の12カ月、春夏秋冬を紹介します。
 二人でぶらぶらデートの前後にはラブラブでお食事&お茶タイムを。実際に訪れ食した体験から
お薦めの素敵な店を紹介しました。もちろんどの店も著者とは何の利害関係もありません。著者
の純粋な批評です。
 ぜひお読みください。そしてラブラブの楽しい京都の旅へお二人でお出かけください。

【目次】
1 睦月のぶらぶら~地主神社と「イノダコーヒ」
2 如月のぶらぶら~北野天満宮と「多伽羅(たから)」
3 弥生のぶらぶら~新島襄旧邸と四条河原町のイタリアン「サルヴァトーレ・クオモ」
4 卯月のぶらぶら~京町屋の鐘馗さんと京番茶
5 皐月のぶらぶら~二条城とたそがれ時のワインバー「ドゥ・コション」
6 水無月のぶらぶら~圓光寺と洋食屋「ないとう」
7 文月のぶらぶら~蹴上から南禅寺と「カフェ・キューブ」
8 葉月のぶらぶら~鞍馬と鞍馬の蕎麦屋「心天狗」
9 長月のぶらぶら~御所と京の蕎麦屋「花もも」
10神無月のぶらぶら~銀閣寺と鴨川のビューカフェ「エフィッシュ」
11霜月のぶらぶら~大覚寺と「直珈琲」
12師走のぶらぶら~山崎辺り「大山崎山荘」と祇園のフレンチ「ケザコ」

「まえがき」
 迂闊でした。四半世紀も京都詣でを疎かにしていたとは。京都に「あんさん、今までどこふらついてはりましたんどす?」
と肘鉄食らわされた感じでした。
 牛に引かれてじゃないですが、私の京都ぶらぶらの日帰り旅行はそれとはなしに始まったものです。歴史やら建築やら美術やら美味しいものやらのこだわりテンコ盛りの京都の「味」が、ようやく分かる年齢になったということなのでしょうか。「京都を歩きたい。」と、ふと思ったのです。五十代も終わりのある冬のことでした。
 若い頃は寺社仏閣に興味があろうはずがなく、生き馬の目を抜く東京の刺激が快適でしたから、東京以外で遊ぼうという気はさらさら起きませんでした。しかし、私たち四、五十代のミドルエイジにしてみれば、子供も巣立ち、会社も定年間近です。
「さて、ちょっとゆっくり遠出でもしようかな」と思うとき、二、三十代にあれだけときめいた東京の喧騒は今となっては逆にいささか鬱陶しいのです。「さあ、旅に出よう。」といっても、十分な知識が必要な大自然に向かう旅は要注意です。生命の危険を賭してまでの旅は重すぎます。子育ても終わり、人として人生の苦労も一通り経験し、いろいろな物がようやく見えてきた、この人生の午後四時。
気の向くままに好きなだけ時間をかけて訪れたい旅先。それは、建築、造形絵画、街並みなどに芸術の要素が見え隠れしている土地。料理人のこだわりや創造性が盛り込まれている美味しいものがある土地。そして、良きにつけ悪しきにつけ人間がしでかしてきた歴史の厚い堆積がある土地。これこそ、人生の味わいが分かってきている中年・初老という私たちが訪れるべき土地なのではないでしょうか。
そんな条件をすべて満たしている数少ない土地の一つが、京都なのです。かといって、全国から観光客が大挙して押しかける葵祭の五月や祇園祭の七月は避けたいものです。喧騒ではなく静寂に身を浸すこそが、この京都ぶらぶら旅の醍醐味だからです。普通の旅行案内本の行間に隠された京都の魅力を、大好きなパートナーと確かめられたら、それは素晴らしい人生のアルバムになることでしょう。京都ぶらぶらは独り歩きも楽しいものですが、二人で歩いたら「ぶらぶら」は「ラブラブ」になります。
内容(「BOOK」データベースより)