ピーナッツファミリーの笑いを、ぼくらも。
★★★★★
全編英語です。中学生〜高校程度の知識と辞書があれば、それなりに読めます。
40年程前の作品という事になりますが。斬新な発想、ややエキセントリックなユーモア。
生活を取り巻くもろもろを、視点を少し傾けることで笑いや皮肉、驚きに変換していく。
ピーナッツのすごさは50年ずっと同じスタンスを貫き続けたことにもありますが、
いつの時代読まれても十二分に僕らの感性を刺激しうるんじゃないか、ということにもある思います。
嫌なことがあった。悔しい、やりきれない。
人間なら誰しも感じること、それが笑いに誘引されていくんですもん。
そりゃ読んで考えて、嬉しい気分にもなりますよ。
しかもそれは一過性のものじゃない。笑いに酔っての一時的な現実逃避じゃない。
愉快を「掴み取りにいける」ようになれるということ。向き合って取り込むということ。
この漫画はチャールズ・M・シュルツさんその人、その分身なんでしょう。きっと。
キャラクターがかわいいって所からでもいいので、多くの人に読んでもらいたいです。