CCNA取得後のCiscoルーター・スイッチ実機入門
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本書は、CCNAを取得したが実機を扱ったことがない、という方を対象としております。読者がわかりやすく理解できるよう、写真やイメージを豊富に使っております。また、混乱を招く細かい説明を思い切って省き、本質を理解することに注力しております。本書を活用し、実機への理解ときっかけになって頂ければ幸いです。
---目次---
はじめに
- 実機の外観
ルーター
- PCとコンソール接続
- 起動と初期化
- アドレス設定
- PCとLAN接続・疎通確認
- スタティックルーティング
- ダイナミックルーティング
- DHCPサーバー
- リモート管理
スイッチ
- 起動と初期化
- リモート管理
- ポートセキュリティ
- VLAN
- トランク
ルーターとスイッチ
- 課題と設計
- VLAN間ルーティング
- アクセス制限
- ネットワーク構築
おわりに
- さいごに
- 本文から抜粋 -
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課題
・・・北関東に在住しているH君は起業しようと考えている。それは、教育ビジネスである。とあるビルの一室を教室として使い、時にインターネットを使った学習をする予定である。しかしまだネットワークを構築しておらず、これから構築しようと考えている。状況と要件としては下記である。
状況:
・プロバイダーからグローバルIPアドレス[xxx.yyy.zzz.ccc]を取得している。
・知人から中古のルーターとスイッチをもらった。ルーターのLANポート数は2つあり、スイッチのLANポート数は24つある。
要件:
・生徒の人数は20名以下を予定している。
・生徒は各自ノートPCを持参し、自由に席を選べる。
・講師と生徒のネットワークは切り離してセキュリティを保つ。
・講師からは、生徒のネットワークにアクセスできる(生徒から講師へはできない)。
・資料配布用のファイルサーバーを立て、時々に生徒にアクセスできるようにする。
・ファイルサーバーへの生徒のアクセス許可は、講師がリモート管理できるようにする。
・・・というケースを考えます。
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となります。またそれぞれの要件から、
ルーター
・生徒の人数は20名以下を予定している。 → アドレス範囲は、/27 で十分・・・など。
・生徒は各自ノートPCを持参し、自由に席を選べる。 → DHCPで自動IPアドレス割り振りする。
スイッチ
・講師と生徒のネットワークは切り離してセキュリティを保つ。 → サブネットで分けて、さらにVLANを導入する。
・講師からは、生徒のネットワークにアクセスできる(生徒から講師へはできない)。 → ・・・
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