アクセルワールドで発生したイベントで優勝を狙うお祭り的な雰囲気から始まったかと思えば、
終盤では一転し、キャラクター同士のプライドがぶつかり合う熱く疾走感のある展開に。
このチェンジオブペースは流石としか言えないです。
読んでいてとても爽快で、次の展開がとても気になる。
スカイ・レイカーの登場によって、黒雪姫のキャラクターもより魅力的に感じます。

ただ、序盤の設定の説明部分がとても詳しく書かれている必要性を感じなかったです。
その部分でだれてしまって、流し読みしたい気分になりました。
理解しないと後々わからなくなるかもと思い、必死に頭を働かせて理解しようと努力したのですが、
読み終わった後の感想としては、別に理解していないくても楽しめると思いましたし。
少なくとも、中高生が読んでもわからないのでは？　と、感じました。

しかし、それ以外は本当に不満な点はなく、とても素晴らしい作品だと思います。
余談ですが、巻頭のイラストでネガ・ネビュラスの中にスカイ・レイカーがいて目頭が熱くなりました。

良く言えば王道、悪く言えば無難すぎる、かな。
読者がこうなればイイな、と思う予想に忠実すぎる。

もっと読者の期待を裏切るような
ネタバレになってしまうので詳しく書けないが
最後の場面でハル、凶戦士の甲冑？　で大暴走。
加速の世界に閉じ込められたままロスト。
現実では意識不明、なんて展開だと面白くないか
次の巻はものすごく盛り上がったと思うが。
（いやこっちの方がダメだろｗ）

余談だがハル、モテすぎ。これがモテ期というヤツか。
中高生の願望を実現しているとは思うが不自然すぎる。
何故今までモテなかったブタ君がバーストリンカーになったとたんモテまくる。
ちょっと俺も行ってくる、どこか遠くへ。

あとタクを空気、空気と言う輩がいるがタクは空気なんかじゃない！
空気は人間が活動するのにとても大切な物だ、一緒にするな。

文章で描くには不利な視覚イメージが満載の巻でした。そこをうまく描いていると思います。
それはそれで褒め称えるべきですし、おもしろいのも確かです。

ただ、読み終わって、本を閉じたとたんに、きれいに頭から消えてしまう、という感じでした。つまり、読後感とか、後味といったものがゼロです。
これを、物足りない、と感じる人もいれば、軽くていい、という人もいるでしょう。

個人的には、もうちょっと後をひいてもいいかな、という気がします。

　かなりデジタル文化が進んだ近未来、思考を加速して現実世界から電子の世界へ場所を移して戦いを繰り広げる……独特な世界観と良く考えられた設定で単純に読んでいて面白いし、独創的な部分に関心しきりなアクセルワールド。

　サイバーバトル物としての地位を確立したと言っても過言では無いと思いますね〜

　このアクセルワールドの良いところは、バトルもさる事ながら、思春期の登場人物達の友情や信頼。それに愛情と言ったファクターが要所要所でいい味を出しているからなんですよね。

　現実世界では、主人公ハルユキの容姿や能力と言った部分では決して恵まれているとは言いがたいのですが、加速世界の中では、迷いながらも答えを出してゆく姿が読んでいて感動にも似た気持ちになります。

　今回、宇宙空間を目指してレースをする展開。その中で前回からの伏線を回収したり、新たな伏線が現れたりしました。毎回一気読みしてしまう程にその展開の速さは意外性を楽しみにしてますが、次回作の期待も大きく膨らむ終わり方をしています。

　早く６巻が読みたいです。

ＳＡＯやアクセルワールドの1巻に比較して、「あれほど」の面白さは感じない・・・が、長編トータルとして安定した面白さを発揮している。まぁ、1巻は、もうめっちゃくちゃおもしろいので、それは仕方ないけれどもね。それにしても、ここまで読むと作者は、物語を長く豊かに広げる才能がありますねー、、、毎回楽しみに読んでいます。基本的には、物語の動機構造はすべて一つ。主人公の男の子の世界に対するコンプレックスとそれをバネにした成長物語。心意システムという発想は、「うまいっ！」とうなってしまった。こういうネット世界に取り込まれたり、現実と比較するというようなモノはたくさん描かれているが、、、そういうのと比較すると面白いのかもしれないです。・・・・この主人公のハルユキを中心にハーレムが形成されていくところは（笑）、ＳＡＯと似ているなーと思います。黒雪姫が、ハルユキにメロメロってのが、とってもいーです。