盗聴でバレるって直前に思いっきり裏切ってるんですがどういうことだ。
「裏切るって言えって言え」とでも命令されたのか？

あと2巻での疑問が解決されていた。
ちょっとどうなのよその設定。
そんな危険極まりない電脳メガネが一般普及とかクラックされたらどうする気だ。
実際ブレイン・バーストではされているし、どう考えても電子ドラッグで人類洗脳フラグ。

引き伸ばしすぎた。ただそれだけだと思う。
3巻と4巻の半分まで使って引き伸ばした結果、このオチは無いだろう。正直ガッカリだ。
あれだけ長々と伏線を張ったわりには、その回収が雑すぎる。
敵の心理描写や無駄とも思えるほど長い伏線のウエイトが重すぎて、主人公や仲間のメインキャラの心理描写や
ストーリー展開にかかるウエイトが相対的に軽くなり、物語としてやや単調なものになってしまった。
もはや1,2巻時のクオリティーは維持できていない。

読者が気になっていた謎がすべて綺麗に明かされる。
主人公の幼馴染二人との絆。
そしてバーストリンカーの心の傷。
想いがぶつかり合い進行していくストーリー。
とても熱い展開が続き、早く次のページを読みたい衝動に駆られます。

クライマックスの展開も予想ができなく、素晴らしいの一言。
そして、結末にあるちょっとしたやり取りで、あますことなくこの作品の余韻を残してくれる。
久しぶりに感動できる作品と出会えました。
作者のこれからの作品にも期待。

できれば、三巻四巻を続けて読むことをお勧めします。

まず、1・2巻と3・4巻ではハッキリ内容が違います。
1・2巻では敵に嫌味なところがない。(少ない。)
加速ポイントを掛けたルールの中での駆け引きがあり、読んでて次はどうなるのか、と気になる内容でした。

一方、3・4巻は、よくある少年マンガのように、
「魂だ」、「心だ」、なんて台詞がチラホラ。
努力するとか、修行するとかは別に構わない。
けれどメンタル補正が大きすぎて、設定内での力関係を大きく変わるようなことは止めて欲しい、と思った。
そしてお決まりの「実は隠されたルールがあったのだよ」みたいな展開。
こういうのは一回限りにして欲しいものです。

3・4巻を通しての敵役である能美征二も、陰湿な苛めっ子という描写が強く、愛着が持てなかった。
もし、この3巻で少しでも嫌気が差したら4巻以降は買わないほうがいいかもしれません。

前巻の微妙なおわりかたについて今巻の後書きに作者のお詫び?コメント(笑)みたいのがあるので見てみてください。

あと前巻のもう一つの問題だった心意について、上手くまとめてあったのでよかったです。

次巻も期待しています(笑)