インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

フィネガンズ・ウェイク 抄訳

価格: ¥4,200
カテゴリ: 単行本
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
偉大な労作 ★★★★★
 独自の言語を創作した原書の実験コンセプトに忠実なスタイルをとろうとした柳瀬訳は、結果的に読んでさっぱり分からない代物になってしまったのだが、これは元の本がそう書かれているのだから仕方が無いとも言える。

 この宮田訳の場合、原書の全体像に関する解説、各センテンスに込められた膨大な固有名詞の可能な限りの説明が行われており、原書にどういうストーリーと情報が込められているかということが、うっすらと見える。これは、柳瀬訳の前で10年間苦しんできた日本の読者にとっては、劇的な前進である。

 宮田訳と柳瀬訳を併読しながら読み進めてみて感じたのだが、「意味」に忠実であることに集中した宮田訳は、ジョイス同様「音」にもこだわった柳瀬訳に較べると、実はエクリチュールとしてはかなりギクシャクしている。つまり、宮田訳の方が「分かる」んだけど、逆に宮田訳を通すと柳瀬訳の凄いところが際立つということに気がついた。でも、宮田氏の解説無しで柳瀬訳が読み通せるかというと、まず不可能です。

 本気で読みたい人は、この宮田訳から読むことを強くオススメします。そして、じっくり時間をかけて、言語実験の迷宮を楽しんでください。
わけわかんないけど楽しい ★★★★★
本書は20世紀最大の文学的事件といわれているらしい『フィネガンズ・ウェイク』の抄訳です。
抄訳と言っても原書の半分の本文630Pほどあるので、ヴォリュームはかなりある。
柳瀬訳では読む終えることが出来なかったのですが、本書では読み終えることが出来た。

訳は柳瀬訳よりかなり読みやすく、丁寧な注と解説で話し(があるとしたら)少しわかった気にさせてくれる。
話しについては私には解説をそのまま引用することくらいしか出来ませんし、理解もしていないのでなんともいえません。
『フィネガンズ・ウェイク』そのものの評価は私にはできませんけれども、

とにかくわけからんのですが、楽しい。(本当は悲しい作品らしいのですが)
私に『フィネガンズ・ウェイク』を読ませた、宮田さんの努力に星5つ。