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半七捕物帳(完全版)

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: WakWak推理文庫
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(半七捕物帳について)

 半七捕物帳(はんしちとりものちょう)は、岡本綺堂による時代小説で、捕物帳連作の嚆矢とされる作品です。
 かつて江戸の岡っ引として、化政期から幕末期に数々の難事件・珍事件にかかわった半七老人を、明治時代に新聞記者の「わたし」が訪問し、茶飲み話のうちに手柄話や失敗談を聞きだすという構成で、旧幕時代の風俗を回顧しながら探偵小説としての謎解きのおもしろさを追求する趣向の小説です。
 作中で「捕物帳」とは、町奉行所の御用部屋にある当座帳のようなもので、同心や与力の報告を書役が筆記した捜査記録をさしています。
 近代日本における時代小説・探偵小説草創期の傑作といえます。一九一七年(大正六年)に博文館の雑誌「文芸倶楽部」で連載が始まり、大正年間は同誌を中心に、中断を経て一九三四年(昭和九年)から一九三七年(昭和十二年)までは講談社の雑誌「講談倶楽部」を中心に、短編六十八作が発表されました。



(岡本綺堂について)

 岡本綺堂は、本名を岡本敬二といい、一八七二(明治五)年に、東京高輪に生まれました。幼い頃より、漢詩や英語を学びます。東京府尋常中学卒業後、東京日日新聞に入社し、新聞記者となります。その後、小説「高松城」を、また戯曲「紫宸殿」を発表します。「修善寺物語」の成功によって、新歌舞伎を代表する劇作家となります。
 一九一三年以降は作家活動に専念し、シャーロック・ホームズに影響をうけて「半七捕物帳」を書き、これは以後没年まで長く書き継がれることになります。
 一九三九年、目黒において肺炎のため死去しました。


(この作品集について)

 半七捕物帳全六十九話に、「半七捕物帳の思い出」を加えました。
 


●WakWak推理文庫について

 WakWak推理文庫は日本や世界の推理小説や、幻想小説を集めた文庫です。できるだけ密度の高い作品を収録していきます。今後にご期待ください。