第１章「基礎知識と発音」、第２章「基本表現」、第３章「日常会話」、第４章「高度な表現」、第５章「手紙の書き方」、第６章「場面別単語集」の６つの章に別かれており、第６章以外のほぼすべての本文の音声がＣＤに収められています。全体のほぼ半分を占めるのが第３章で、２５の課からなっていて、本文の内容は日常会話ですが、文法の項目に従って分けられています。各課は本文とその日本語訳に各１ページ、文法などの説明に２ページを割り当ててあります。第4章では接続法などが簡単に説明されています。本文はＣＤ１枚に入る量なので文法を勉強するには十分多いとは言えませんが、私のように初級者のリスニングの材料としては手頃だろうと思います。気になったところとして、第３章第１４課の買い物の場面での客の言葉として “Me la quedo.” という文がありその日本語訳が「私にぴったりです」となっていますが、なぜこの訳になるのか分かりません。「これにします（これを買います）」のような意味なのではないでしょうか。本文とこの課の表題、それに解説でも同じ訳にしているのは不可解です。またこの文章は文法上補語代名詞「〜に格」の例として扱われていますが、これは再帰動詞のところで扱うのが適切ではないでしょうか。

スペイン語の入門書。場面ごとのダイアログを練習しつつ、同時に文法事項も学んでゆける構成。
表紙のシンプルさに惹かれて手に取ったが、内容もシンプルかつまとまっており、スペイン語は初めてという人の独学用としても使えるし、ひととおりスペイン語の基礎を学んだ人の復習用としても良さそう。
CDの音声も聞き取りやすく、まずはゆっくり、続いてノーマルスピードで、という流れになっているので、他の作業をしながら耳慣らしに聞き流すと言った使い方もできそう。
スペインの文化（バール・闘牛・フラメンコなど）について、コラム的な説明が載っていたり、巻末には手紙の書き方も載っていたりと（外国語での手紙って、どう書いたら良いのか意外なところでつまずくので、結構助かる！）、小さな気配りもありGOOD。
初学者にとっては大きな助けとなる一冊です。

初心者にはもってこい。字も大きく見やすいし項目もハッキリ別れていてわかりやすい。 これでもっと通じるは現実的だしサビアス、ケ?もとてもいい。 ただ、これでもっと通じるとサビアス、ケ?のスペイン語にも発音のカナをふってくれると、よりいいとおもう。

シーンの豊富さと会話の内容、そして文法事項など充実しています。
この本のCDは、いくつか所有しているほかの入門書レベルのCDよりもずっと聞き取りやすいです。

私の場合、声優の声の質が気になってしまうのですが、男女４人ほど声優が登場しますが、どの方もきれいな発声で耳触りになるようなことはありません。

特にkyoko役は若い人が担当しているようで、かわいらしい声が魅力的で耳に心地良いです。

会話の長さもちょうど良く、ヒアリングやリピーティング、シャドーイングに最適だと思いました。CD全体で48分弱です。

初心者レベルの人は、せっかく買った入門書のCDについていけず、つまずく場合もありえますが、この本なら安心ではないでしょうか。

欲を言えば、会話だけでなく読み物があるとなお良かったです。

入門レベルではこれ一冊だけでも十分かと思いますが、文法事項が簡単なので、文法を一通り終了させた後のヒアリング学習に用いるか、文法書で該当事項を参照しながら学習すれば、申し分ないと思います。

Me gusta el futbol.私はサッカーが好きです。Me duele la cabeza.私は頭が痛い、Me interesa mucho la musica cubana.私はキューバ音楽にとても興味があります。まずMeが何か知る、この精神が大事です。なぜ直接目的語のが使われるのか。向き違いの動詞はつまりイタリア語の再帰動詞やフランス語の再帰代名詞を伴う代名動詞と一緒だとか、スペイン語の動詞gustarはイタリア語の動詞piacereと一緒だなとか思うと結構簡単なんですが、スペイン語を学ぶとき、まず知らないことを知るんだという意欲が大切です。英語を勉強した人なら、presentarの意味が理解できれば、Te presento a Pablo.（パブロを紹介するよ。）こちらがパブロ。くらいは理解できるでしょう。スペイン語を奥深く知るためにはまず基礎です。