三国志 全巻⇒1冊に収録
価格: ¥0
本書は、青空文庫より以下を収録しています。
◆全巻 三国志 (01 序 ~ 12 篇外余録)
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◆随筆 新平家
◆大岡越前
◆黒田如水
※新字新仮名
※縦書き
※目次付き
※kindle端末移動メニュー目次:2階層表示対応
著者について
吉川 英治(よしかわ えいじ、1892年(明治25年)8月11日 - 1962年(昭和37年)9月7日)は、日本の小説家。
本名、英次(ひでつぐ)。神奈川県生まれ。
様々な職についたのち作家活動に入り、『鳴門秘帖』などで人気作家となる。
1935年(昭和10年)より連載が始まった『宮本武蔵』は広範囲な読者を獲得し、
大衆小説の代表的な作品となった。戦後は『新・平家物語』、『私本太平記』
などの大作を執筆。幅広い読者層を獲得し、「国民文学作家」といわれる。
三国志について
三国志(さんごくし)は、中国の後漢末期から三国時代にかけて
群雄割拠していた時代(180年頃 - 280年頃)の興亡史である。
「三国志」とは、魏(ぎ)・呉(ご)・蜀(しょく)の三国が争覇した、
三国時代の歴史を述べた歴史書である。撰者は西晋の陳寿(233年 - 297年)(詳しくは『三国志 (歴史書)』を参照)。
(中略)
戦後の三国志ブームの礎となったのが吉川英治の新聞小説『三国志』
(『台湾日日新報』等に連載。単行本は大日本雄弁会講談社、初版1948年・六興出版 1956年)である。
戦闘シーンなどの冗長な描写を省き、人物像にも独自の解釈を取り入れた格調高い歴史文学として評価
されている。また、中国人と日本人との感性の差を考慮し、日本人にとって受け入れがたいエピソード[注釈 4]に
作者のコメントを寄せるなどの改変を行っている。それまで単なる悪役扱いだった曹操を、人間味あふれる
乱世の風雲児として鮮やかに描いているのが特徴である。講談社文庫で重版され続け、日本では吉川三国志が
事実上の底本(定番本)となっている。
(中略)
昭和後記以降でのメディア作品では、吉川三国志を基調に、大河漫画作品化した横山光輝『三国志』、人形劇で
NHKで放送された『人形劇三国志』などが高い評価を受けた。また、コーエー(当時光栄)のゲームソフト
『三國志シリーズ』がヒット作品となっている。
注釈
[4] 劉備をもてなすのに劉安が妻を殺してその人肉を提供するなど(鉢の木のエピソードの原型版)
全体の構成
小説全体は以下の10巻から構成される。
1.桃園の巻
劉備・関羽・張飛三人の出会いから、曹操による董卓暗殺未遂まで。
『演義』の第1回から第4回にあたる。
2.群星の巻
曹操の逃亡から、李傕・郭汜による朝政壟断まで。
『演義』での第4回から第10回程度にあたる。
3.草莽の巻
献帝の長安脱出から、下邳の戦いまで。
『演義』ではだいたい第10回から第19回に相当する。
4.臣道の巻
呂布の滅亡から、関羽が曹操の下を辞するまで。
『演義』でいう第19回から第26回にあたる。
5.孔明の巻
関羽千里行から、三顧の礼・隆中対まで。
『演義』では第27回から第37回あたりまでの展開となる。
6.赤壁の巻
孔明出蘆から、東南の風を祈るまで。
『演義』での第38回から第49回あたりに相当。
7.望蜀の巻
赤壁の戦いから、孫夫人が呉に戻るまで。
『演義』での第49回から第61回にあたる。
8.図南の巻
曹操が魏公に昇ってから、関羽が樊城で于禁らを捕らえるまで。
『演義』での第61回から第74回にあたる。
9.出師の巻
華佗の関羽治療から、孔明の第一次北伐出陣まで。
『演義』では第75回から第91回あたりとなる。
10.五丈原の巻
第一次北伐から、孔明死後の魏延謀叛まで。
『演義』では第91回から第105回にあたる。
~ウィキペディアより~