人物紹介の巻?
★★★★☆
この巻は主人公とヒロイン以外の登場人物とそれぞれの能力についての紹介という感じでした。全くの新キャラというより、一巻に収録されている話のあちこちに登場している人達にスポットが当たったという感じでしょうか?
この巻の『神蝕』で登場する文字は三つ。
「龍」は隔離型の文字とかで、生徒は突然別の場所へとばされる。しかも同じ場所にとばされた三人一組で試練をクリアしなければいけない。隣室の二人と一緒になった主人公、同じクラスの双子と一緒になったヒロイン、中学の同級生二人と一緒になった日向。それぞれクリア出来るのか?
「宴」は過去に現れたことのない文字。よって対応の仕方が全く不明。校庭に突然現れた宴会する者達。彼らの機嫌を損ねると――
「水」もまた過去に現れたことのない文字。しかも特別な文字の一つで、倒さない限り毎日現れるという。倒すには―― (と、いうところで以下次巻)
生徒が持つ文字はヒロインの「刀」のように武器になるものと、日向の「智」ように分析などの補助に使えるもの、そして主人公の「変」のような特殊なものというように分かれるみたいです。生き残るためにどういった文字を持つ人間と組むか、その駆け引きの兆候が見える2巻。やけにうまく対応できている生徒がいるなと思っていましたが、やはり情報の有無は重要ですね。
『神蝕』の試練以外にも悩みのタネが増えそうな主人公。『神蝕』などの現象についてや戦う意味など調査する余裕もなさそうです。読者としては謎が増えてばかりなので、すっきりしない……巻末やカバー下、そして「宴」の話など、書き下ろしが充実していたので星4つ