素晴らしいです。仮に日本語版があったとして、それを読むとしても、かなり難しい内容です。しかし、辞書と格闘しながら読む価値は十分にあります。
　この本を読む以前は『2001年宇宙の旅』のHAL、『ターミネータ』のスカイネットなどは有り得ない、なんて思っていましたが、今では、そうしたものの出現も近いかも知れないと感じ始めています。著者のこれまでの未来予想の実績と多くの事実に裏打ちされた本書は、The Singularity Is Near、ということを雄弁に語っています。予測可能な未来、そして予測不可能な未来、正に「特異点は近い」ようです。