いったいどんな意図をもって、この書を著したのか知る由もないが、東洋医学が知れ渡る昨今、これほどいい加減な本も珍しい。
いい加減であるが故の、「ある種の読みやすさ」が全体を包んでおり、通読するのに苦労はないが、

一行目からして
“（アジア医学？）〜を答えられない人が少なくないのではないでしょうか ”

と言う、普通に漢字変換して書いていても「否定形の連続」とか怒られちゃうような文章が続く。
もう、この不可解なレトリックはワザとやって無いとは言い切れなくないのではないでしょうか。

付け加えると、イラストもいい加減である。
直線が不必要に折れ曲がっていたり、統一感がない。

総じて言うと“やっつけ仕事で書かれた本”と言う感想しか持てない。
日本実業出版社はこんな仕事ばっかりしているのだろうか、と腹を立てるのを通り越して心配ですらある。

東洋医学の美点を褒めちぎるばかりで、オマージュのような出来となっている感は否めない。加えて、論理的に筋が通ってない箇所がいくつか散見され、若干胡散臭さが漂う雰囲気となってしまっている点が非常に残念。改訂本に期待したい。
とはいえ、平易な語句を用いて東洋医学全般を理解しやすく解説しており、スラスラと読める構成となっている。東洋医学の入門書として優れた一冊であることは間違いないだろう。

東洋医学をわかりやすく解説してくれている、まさにこれから勉強したい人
興味を持ち始めた人にはうってつけの１冊だろう。
難しい理論もイラストなどでわかりやすく、また興味をもったところから
読み始めても無理なく読める。
医学というと堅苦しいが、普段の生活にあてはめてみて納得できる部分も多く
すんなりと入って行ける。
情報量は豊富でさらに学びたい人にも答えてくれる１冊。

東洋医学の入門書だと今まで取っ付きにくいものが多かったのですが、
これだと大変解りやすく、東洋医学に興味を持ち始めたばかりの
初心者にもお薦めの一冊です。

東洋医学に興味を感じていましたが、陰陽五行説など難しい漢字が並んでいる本が多く、
とっつきにくかったのですが、この本は、初心者にもわかり易い言葉で解説され、さらに、
ユニークなイラストでの解説があり、一気に最後まで読み通していました。
とくに、陰陽理論をベクトルを用いて図解しているのが新鮮でした。
これから東洋医学を勉強しようと思っている人、また、興味があるのでもっとそのしくみを
知りたいと思っている人にとって、バイブル的な一冊です。