ネットワーク関係のプログラムは結構ありますが，
この本はよく出来ていると思います．

サンプルプログラムもしっかりとクラスを分けており
初心者には最適じゃないかもしれませんが，少しは
JAVAを知っている人にはいいんじゃないでしょうか．

今TCP/IP抜きでは，生きてゆけないだろう。
ソケットを知らなくても生きていけるが，多くの人（インターネットを使っている人たちのこと）はこのソケットがないと生きてゆけないだろう。本書はプログラミング言語としてJavaを採用してソケットプログラミングの実際を例題を通して，要領よく学べる本として推薦します。

第１章　ネットワークとプロトコルの概要，第２章　ソケットの基礎，第３章　メッセージの送信と受信，と基礎を学びその後，マルチタスク，Javaスレッドなどへと進んでいきますので，まったくの初心者でも安心して読み進むことができます。そして，Javaを使ってTCP/IPプログラムが書けるようになるはずです。最終的に読者は，まともな通信プログラムのコードは書けなくともソケットの理屈だけ!は十分理解できるはずです。老婆心ながら，Ｃ言語編もありますので情報系を専攻している学生の方はＣ言語編とJava編とどちらも購入して比較して読むことをお勧めします。

　前書きにもあるのですが、Ｊａｖａ入門レベルの内容は一切ありません。ネットワークとプロトコルについても１０ページぐらいの説明のみで、プログラムも必要なクラスのみ書いてあるので、それぞれの基本的な知識は身についている人向けです（余計な内容のない、タイトルどおりの本ということ）。
　内容は、ＴＣＰ・ＵＤＰソケットの基礎、テキスト表現のエンコード、テキスト表現とバイナリ表現混在型のエンコード、クライアントサーバ構成のクライアントのマルチタスクとスレッドプール、ノンブロッキングＩ／Ｏ、ブロードキャストとマルチキャスト、ソケットＡＰＩの仕様など。オライリーの簡易版みたいなレベルです。一応教育レベルですので、このまま動かすには危険をともないますが、手っ取り早く知るためには最適かと。薄いですし。
　◎一色刷り・索引あり　
【キーワード】Ｊａｖａ／中級以上／通信／ネットワーク／ＴＣＰ／ＵＤＰ／ソケット／エンコード／マルチタスク／スレッドプール