お洒落な料理本が沢山出版されている今、この本の料理の写真は少々野暮ったく感じるかもしれません、昭和51年出版ですもの。しかし、味は超一級のお味です。
お料理を教えて下さるのは有名ホテルのレストランの名シェフ達、フランス・イギリス・ドイツ・イタリア・スペイン・中国といった国々の料理の中から、日本人の口にあって簡単に美味しく出来る料理が紹介されています。お爺ちゃんにもお婆ちゃんにも気に入ってもらえる外国料理、究極の家庭料理です。
冒頭の「料理をはじめるまえに」を是非ご一読下さい。塩の使い方・軽量スプーンでの図り方etc.ベテランシェフからのアドバイスには全ての言葉に含蓄があります。料理のベテランの方が読んでもオッ?と感じる今さらながらの「気付き」があるはずです。しかも全く押し付けがましさがないのです。
どの料理を試しても間違えのない本物の味ですが、登場回数No.1は「えびの天ぷら醤油炒め」です。どなたにお出ししても大絶賛されます。
自分でも最高に美味しいと思いますもの。海老の甘さとピリリと辛いタレが絶妙のマッチングで、夏の暑い時期でも食欲がモリモリわいてきます。