このシリーズ全般の構成を踏襲していますが、本書も実際の艦が生まれた経緯（第1次大戦後のドイツ巡洋艦の建造史から本級が生まれるまでの経緯）、（未完のザイドリッツとリュッツオウを含め）本級に属する5隻の経歴、小は1/1250から大は1/350に至るプラスチック、メタル、カード（ペーパーモデル！）のキット紹介とレビュー、完成模型の紹介、カラー塗装図、外見的特徴を写真と文章（ヒッパー、ブリュッハー、プリンツオイゲンの識別図もあります）で説明しています。写真は白黒写真が殆どですが、外見的特徴で使用されている写真は鮮明度の高いものが使用されており、模型製作の参考にすることも可能でしょう。キットは欧州で入手可能なものが取上げられていますが、カードモデルとメタルモデルを除けば日本でも入手できるキットです。またキットでは空母に改造されたザイドリッツを紹介していながら、写真が無いのは仕方ないにしても、せめて予想外形線図位は載せて欲しかったです。