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隠された風景―死の現場を歩く

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 南方新社
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見て見ぬふりを ★★★★★


 子犬が生まれたからと言って、親犬を捨てて子犬を飼う飼い主。
 飽きたからと言って平気で犬を捨てる飼い主たち。
 人間社会を維持するためには、捨てられた犬、生き物たちを処分しなくてはならないのです。
 「必要悪という言葉のあるやろ。私らはそんな必要悪たい」犬猫を処分している人たちの言葉です。
 著者は、不要犬、不要猫を処分する仕事は悪ではなく、善と言い切っています。
 人間界ではじき出された生き物を処分するのは、自然界の摂理とも伝えてくれます。
 身勝手な人間社会と生き物の関係を伝えてくれる一冊です。
 目を背ける事無く、動物たちの死の現実を見てみませんか。
底が浅く、ピントがズレている。 ★☆☆☆☆
ペットの殺処理でも食肉の屠殺でも、実作業にあたる人々に偏見の目を向けるのはオカシイ、というところまでは同意できる。

が、だからといって、「動物を殺すこと」を「必要悪ではない、善なのだ。」と言い切るのはピントがズレていないだろうか。

「ペットを飼うなら避妊をして終生面倒をみる」「必要以上に肉を食べない(余剰の犠牲を作らない)」という方向に啓蒙していくのが建設的(動物愛護者間ではほぼ常識)だと思うのだが、

この本は殺処理・屠殺の実行者に同情的な態度を取るだけで、「じゃあどうすればいいのか」という視点がない。底が浅い。

また、動物処理センターでの譲渡会に集まった人々に対して、「一時的に可愛いと思っただけでもらっていき、いずれ捨てる人々」といわんばかりの描写をしていることにも(しかも写真入り)反感を覚えた。殺されるはずだった命をせめて1匹でも救おうと考え、終生面倒を見る本当の動物愛護者も多いだろうに。偏った視点を持つ著者だという印象を拭えない。

「命の処分」の現場についても既知のことばかり。ネットやテレビで出回っている内容であり、「隠された」というタイトルにも違和感を覚えた。









補稿が余計 ★★★☆☆
 どの章も興味深く読め、真摯な取材だと思いました、。が、最後の「補稿」でかなり失望しました。著者の本音を見てしまったような気がします。この稿は読まないほうが、著書の説得力が生きると感じます。続けて手にした「楽しい不便」でその感じは明確になりました。自分の読書法が感情移入しすぎていないと思いたいです。
多くの人、特に親と教師に読んで欲しい ★★★★★
現代人の快適な生活はどれほどの命の犠牲の上に成立しているのか、社会全体が直視する必要があると著者は指摘する。そのような死の現場を見たくないものとして隠蔽することで偏見と差別が生まれたという論旨は説得力があり、問題の根深さもみえる。
死の現場に関わる人に差別的感情を抱く矛盾に気づかない現代の日本社会。自らの手で動物を殺したくない、そのような場面を見たくもない、というのならば、最低でも自分の代わりに心を痛めながら手を下している現場の方たちに感謝の気持ちと敬意を持つべきだが、実は死の現場を忌避する時点で、本来は避けられない心の痛みを引き受けることを拒否し、他人に肩代わりさせる虫の良い態度だということを自覚できていないのだ。死の現場で働く人の心が痛まない訳がないのに、その人達が汚れているかのように一方的に決め付ける。そのような人の中にある差別・偏見をなくすには、本書に登場する小学校教師が生徒たちを空腹にさせてから鳥の屠殺・解体・調理をさせた授業のような試みは有効だろう。

以前、仲間数人と合鴨を買ってきて屠殺・解体して食べたが、命を奪う心の痛みとともに、食べ物に対する感謝の気持ちが生まれ、可能な限り無駄なく食べようとも思った。子供のうちにこのような経験ができれば良いと思うが、もちろん成人してからでも遅くはない。
死の上に生は成り立つ ★★★★☆
おいしい焼肉が食べられるのも、
おいしいハンバーガーが食べられるのも
牛や豚などを生産してくれる農家や
加工してくれる人がいるから。

食を通じてありがたみを知ることができた。
また、命を絶つ人たちがいてくれることの
ありがたさを感じた。

隠されている死を知ることで
謙虚な気持ちになれる、そんな一冊。