水野仁輔はカレーの本を出しすぎである。客としては同じような本を何冊も買っても仕方がない。

この本を買うのだったら『知識ゼロからのカレー入門』を買ったほうがいいと思う。有用な知識がわかりやすく整理されている。

しかし、この本の「カツカレー」のレシピは好きだ。アーモンドプードルを大量に入れてコッテリさせると同時に、セロリを使って逆のベクトルに振らせる。こうして味の振幅を広げているのである。

バターチキンカレー作りました! うまいうまいうますぎます!! 家で作ったカレーとは思えない!しかも割と簡単でした。一時間二時間煮込むよりずっとお手軽! これ一品だけでも一生ものの本になりました! 新品で買えばよかった、ごめんなさい。

ちなみに、青唐辛子が売ってなかったので、ししとうと七味で代用しました。問題なかったです。

別の本を探していて、たまたま隣が料理本コーナー。ふと目を向けて
背表紙の「香カレー」にただならぬ雰囲気を感じ（？）開いて見て、、即決購入。

カレーの香りのもと、というと本格的なスパイスをイメージしますが
ここで紹介されているのは、柚子こしょうとか、パセリ＆七味とか、
青トウガラシをたくさん刻んで投入、、等々（他にも意外なものがたくさん！）
市販ルウ　＋　スーパーで簡単に手に入るそれら「香りのもと」を使った
難しい手順全くなしの、新しいカレーの世界でした。

カレーのレシピだけでなく、著者オリジナル調味料「カレー醤」と
それを使ったレシピまで数々掲載されています。なんと太っ腹な〜
こんなに隅々まで使い倒せる料理本も、珍しいのではないでしょうか。

先にお湯にルーを溶かしておいて、炒めた材料に加える「炒カレー」のレシピも
目からウロコでした。この「炒カレー」を集めた本もあるようです。

この夏はいつもに増してカレーが食卓に登場しそうです。