また私としては、Z君の活躍を見られたことが喜ばしい。部下Gとペアで登場した彼の、変わらずひたむきで熱い行動を見たときは、部下Gと並んで感動しました。(東西の壁が消えた今、もう主役の目はないかと思いますが・・。寂しい)
どのキャラについても「お久しぶり」の感が強い。少々マンネリズムに陥りかけだった筆も快調です。ロレンスのモンティ・バイソンの向こうを張ったおとぼけ始め、これでもかのギャグ炸裂に大笑いしました。
もちろん少佐の仕事は至ってシリアスで、こちらはこちらで眼が離せません。やがて伯爵と少佐の仕事はいやでも交錯してくるのですが。
思い切り盛り上げて終わってしまいました。次の巻がめっちゃくちゃ楽しみ。これもほんと久しぶりの期待感です。
伯爵の今度のマイブームは、ケルト。古くはイエイツやワイルド夫人、近年では、リバーダンスにエンヤの、比較的日本人にも馴染みがある耽美ですな。
のっけから、アーサー王のコスプレをしていただいて感激と爆笑です。
EU議員の汚職から、共産主義時代のブルガリアの核物質密輸につながり、どうやらまた旧東ドイツ・旧ソビエトがらみで白クマかミーシャが出てきそうな気配。
先輩Gをかばってフランスの情報部員を殴り、後で落ち込むZにも笑えます。久しぶりに長く出ていると思えば、Gとのからみで、Aと並ぶ常識人ぶりを発揮。君は、まだG先輩を常識でとらえようとしているのか?(笑)
フランスの情報部員Qも再登場、文字通り「スパイラル」の模様になりそう。