難しい老子の教えを身体で実感!
★★★★★
老子は難しい!
でも、読んでも読んでもわからない難解な老子が、
身体で読み解けました。
著者が述べるように、気功の実践と体験から、「頭」ではなく、
「心身の実践」をとおして読むと、すっと腑に落ちました。
例えば、
「その精甚だ真にして、(この精気の流れは甚だしく真実であり、)
そのなか信あり。(そのなかから、生命の情報が伝わってくる。)」
というのは、理解しがたい一文です。
でも、文中で紹介されている「開合運気法」という
気功をやってみました。
全身の力を抜き、両手をお腹の前に風船を持つようにおき、
風船を膨らませたり押し縮めたりするように手を動かすと、
身体のどこからかエネルギーが出てくる感じがします。
老子が言いたかったのは、「ああ、これだったんだ」
これまで、こういう本はなかったと思います。
気功と歴史の専門家が書いた、老子と気功の理解のために
おすすめの本です。
本書を読むと、隣に立った老子が、
優しく語りかけてくれる気がします。