イームズ夫妻の軌跡と全体像が分かりやすい。
★★★★★
イームズと言えば、ミッドセンチュリーにおける家具、インテリアが有名で
その他の活動について、広く紹介される書籍はあまり多くはなかった。
このイームズ入門は、これまであまり知ることがなかったイームズが関わった作品とその仕事について
分かりやすく解説している。この書では、単に芸術的な側面だけではなく「なぜ、これを行わなければならないのか」
といった理論的な考え方も紹介され、思考力の奥深さも知ることができる。
特に興味深いのは、章としては短いが映画「パワーズ・オブ・テン」「ブラック・トップ」
「おもちゃの汽車のためのトッカータ」等短編映画の制作についての詳しい解説が記されている。
「EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界」を先に観た人であれば、映画制作に関しても発想力の豊かさと完璧主義性がうかがえ、
モノを創るとはこだわることの重要性というのが良く理解できると思う。
イームズ入門-チャールズ&レイ・イームズのデザイン原風景
★★★★★
椅子が有名になってしまって、本来のイームズ夫妻の活動や建築家としての
考え等が、前面に出てこないけれど、この本を見れば分かりやすくイームズの
本当の姿が分かるはず。二人の趣味や思考まで解り易く書かれた一冊。
チャールズとレイに会ってみたくなりました
★★★★★
チャールズの孫がまとめたイームズ夫妻の伝記、というより、ふたり
に関する証言集、資料集、記録集のような本でした。でも、客観的な
視点から書かれた硬い研究書ではありません。著者が孫(しかも現在
のイームズ・オフィスの主宰者)なだけに、身内の愛情をたっぷりと
注ぎこんで、イームズの多岐にわたる仕事(椅子、展覧会、写真、お
もちゃ、映画)から、ふたりの人となり、仕事への取り組み方、彼ら
とともに働いた人々の様子にいたるまで、イームズのすべてが大変細
やかに、そして熱く描かれています。チャールズとレイの人間的な魅
力がひしひしと伝わってくる一冊、と言えましょうか(ラストはちょ
っと泣けます)。建築やデザインを専門としない私にとっても、社会
のなかで何らかの仕事に関わりつづけること、その姿勢、熱意、力、
技について、学ぶところの多い本でした。読後にイームズの展覧会を
見にいったので、この本に登場する人たちのインタビュー・ビデオも
ばっちり楽しめました。ページの角を活用したパラパラ写真もかわい
いです。
チャールズとレイに会ってみたくなりました
★★★★★
チャールズの孫がまとめたイームズ夫妻の伝記、というより、ふたり
に関する証言集、資料集、記録集のような本でした。でも、客観的な
視点から書かれた硬い研究書ではありません。著者が孫(しかも現在
のイームズ・オフィスの主宰者)なだけに、身内の愛情をたっぷりと
注ぎこんで、イームズの多岐にわたる仕事(椅子、展覧会、写真、お
もちゃ、映画)から、ふたりの人となり、仕事への取り組み方、彼ら
とともに働いた人々の様子にいたるまで、イームズのすべてが大変細
やかに、そして熱く描かれています。チャールズとレイの人間的な魅
力がひしひしと伝わってくる一冊、と言えましょうか(ラストはちょ
っと泣けます)。建築やデザインを専門としない私にとっても、社会
のなかで何らかの仕事に関わりつづけること、その姿勢、熱意、力、
技について、学ぶところの多い本でした。読後にイームズの展覧会を
見にいったので、この本に登場する人たちのインタビュー・ビデオも
ばっちり楽しめました。ページの角を活用したパラパラ写真もかわい
いです。
これだけでは満足できない
★★★☆☆
~どうしてイームズの家具は人気があるのか?
いったい他の家具と何が違うのか?
それが知りたくて本書を購入したが、上の疑問を完全に解消できないままだった。
イームズ夫妻の孫によって書かれた本書は、
家族や共に仕事をした仲間たちのインタビューをもとに編まれた伝記という形を採っている。ただ、著者がインタビューの内容を尊重しすぐているのか何~~となく漠々とした印象しか残らなかった。イームズ夫妻がどれほど楽しく仕事をしていたのか、その輝かしさは断片という形でしか伝わってこなかった。
最後にイームズに関連する映像、書籍、施設を紹介しているが、
本書はあくまで入り口の一つであるという意味で”入門書(Primer)”であったのかもしれない。~