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とはずがたり―マンガ日本の古典〈13〉 (中公文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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ん?なんかおかしい・・・ ★★★☆☆
このマンガ、有明さんが亡くなるくだりの部分がなんだか変です。
時系列がバラバラ・・・。
誤ってページが編集されているんでしょうか?
ちょっと二条を美化し過ぎでは? ★★★☆☆
このマンガは、一体、どのくらいの年代の読者を対象にして書かれたのでしょうか?
中・高校生向けとして書かれたのなら、こういう描き方になってもしかたないかなとは思うのですが。
この漫画では、なんだか、まるで二条が受身一方で、ただただ男性達に翻弄されているだけの女性に
見えてしまいます。私は、とても二条はそんなタイプの女性ではないと思うのですが。
もっとしたたかで、恋の駆け引きにも長けていたように思えます。
西園寺実兼の子を後深草院の子として出産日を偽るなど、彼女のしている事はかなり計算ずくかつ大胆だと思うのですが。このマンガでは、実兼の人物像も、いまいちよくわからない感じだし。
それに、彼女は後深草院の異母妹の前斎宮の事を「衣装の着こなしがダサイ」とか「後深草院に対して、もっと抵抗すればよかったのに」などと日記に書いているような女性ですよ。
二条の日記からは、全く、彼女に対しての、前斎宮としての尊敬も、内親王としての尊敬も感じられません。
後深草院の母方の叔母で、一番最初の妻である東二条院から嫌われて、御所を追い出されているくらいですし。後深草院でさえ、かばいきれなかった様子を見ると、よっぽどの、誰から見ても明らかに、問題のある性格で、人々の目に余るふるまいがあったのではないでしょうか? これに関しては、後深草院にもかなり責任があるとは思いますが。(後深草院の妻達にいじめられでもしたら、二条の性格からして、絶対に日記に書いていそうだし)


今までは二条に関しては、何も言わなかったらしい彼女が、この反応ですから。
まるで、このマンガでは東二条院の方が悪いかのような描き方ですが。
私は二条の御所追放は、東二条院のやっかみだけでは、説明がつかないような気がします。
それに、二条と男性達との恋も、どこか醒めたものを感じて、ドライな気がします。あまり情熱的な恋という感じではないです。同じく恋愛遍歴で有名な、情熱の女性和泉式部とは、明らかに違いを感じます。国文学者達や作家達も、(特に女性作家)二条は悪女という認識で悪女のヒロイン的に扱う事が多いような気がするのですが。永井路子さんとか、山崎洋子さんとか。私も、やっぱり二条は悪女だったと思います。このマンガでは、いわば二条の毒というか個性というか、本来の彼女らしさと言うものが消えてしまって、彼女の人物像がぼやけてしまっている感じで、かえって面白くなくなってしまっているような気がします。ちなみに私は初めてこのマンガを読んだのは、中学生くらいの頃でしたが、当時でもいがらしゆみこさんの二条の人物像や男性達との関係の解釈には、何か納得いかないものを感じました。今でも、それは変わっていません。今の方が、二条についてより多くの事を知ったため、さらに強い違和感を感じてしまいました。「とはずがたり」のとっかかりとしては、いいのかもしれませんが、それにしてもちょっと私から見ると、まるで二条が別人のような描かれ方で、やはり、もう少し彼女の悪女としての部分を出しても良かったのではないかと思うのですが。
やんごとなき方々の淫靡な関係 ★★★★☆
 鎌倉時代末期,御所様(後深草院)の後宮に女房として入った「二条」。
 二条は,御所様の子供を生み,あるいは御所様の要望に従って,御所様が他の女と逢う手引きをする。その一方,西園寺実兼とも不倫し,その子を産む(子供は,世間には死産ということにして,実兼の子として育てられる)。
 また,御所様の指示もあって,摂政太政大臣藤原兼平,仁和寺の阿闇梨(二条は,後,阿闇梨の子を2人産む),亀山院(後深草院の弟)とも関係を持つ。御所様は,二条が兼平と関係を持った翌日,機嫌よく二条を抱いた。また,亀山院も,「私は以前から 私の女房のうちだれでも 兄君のお気に召す者が おれば いつでもと 約束しているでは ありませんか」と言う。何とも淫靡・放埓な関係である。
 にしても……後深草院と亀山院は,持明院統と大覚寺統の両統迭立の出発点になった歴史的人物。その二人が,二条を含む女房を互いに交換して抱いていたとは……。
 こんなおどろおどろしい話も,いがらしゆみこのマンガで読めば,そう汚い感じがしないのは不思議。これが,森園みるく辺りが描いたらどうなっただろう。
独りのみ、片敷きかぬる袂には、月の光ぞ宿りかさぬる ★★★★★
「とはずがたり」はほとんど世に知られていない日記本だ。
著者の二条は、鎌倉時代末期を生きた女房。その宮廷内の雅やかで、数奇な個人の運命を赤裸々に描いている。
レビューのタイトルのような詩的な短歌を、現代人はものすことができるだろうか?
きっとできない。
なぜなら、住む世界があまりに違い、また、そんな世界は現存しないからだ。

できないものをない物ねだりしても仕方がないが、彼女の生き様を羨むことはできるだろう。
作品に描かれた詩を注目して読んで欲しい。
恋愛進行形のあなたは、きっと、何かを考えるだろう。

二条の壮絶な人生 ★★★★☆
この主人公、初めはとても可哀想です。
人生通してその美貌ゆえ近寄ってくる男がたくさんいて、愛を見つけられずにいて、若いうちに両親なくすし。
でも、最後の最後、御所様が好きだと気付いて良かったです。じゃなきゃ本当に不幸な人生だったってことになってしまうから。
始まり方も好きです。